レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964をレビュー! 鶏の丸焼きやタルトがおいしそう
レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964は、2019年12月1日からホグワーツ城で開かれるクリスマスイベントまでの24日間、24のレゴ モデルをひとつずつ組み立てていくセットだ。ハリーポッターやフリットウィック教授といった9体のミニフィグと、鶏の丸焼きやチェスなどの15ユニットが登場する。
目次
- アドベントカレンダーが背景に! ハリポタの世界でクリスマスディナーを開催しよう
- アドベントカレンダーに雪エリア! マイクロモデルのホグワーツ特級も到着
- おいしそうな鶏の丸焼きやタルトが登場! アドベントカレンダーのご馳走を食べよう
- レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964の総評
アドベントカレンダーが背景に! ハリポタの世界でクリスマスディナーを開催しよう
レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964のパッケージの表。ここに描かれているのはホグワーツの大広間だ。ダンブルドアがクリスマスプレゼントの箱を自らの魔法によってツリーのそばに運んだり、ハリー・ポッターが魔法を使って暖炉を組み立てたりする様子などがプリント。
二人が魔法の力によってパーティー会場を仕上げていく光景は、ホグワーツ魔法魔術学校という場にふさわしい。まるで組み立てる前から、この箱には魔法が満ちているようだ。
また、大広間にはイラストによるダイニングテーブルとダイニングチェアに混じり、レゴ モデルのダイニングセットや寮旗も配置。テーブルの上にはさらに鶏の丸焼きやスクランブルエッグの皿も並べられ、ホグワーツの大広間をクリスマスらしく彩っている。
なお、パッケージの表にはハーマイオニーも登場。彼女はハリーたちのようにクリスマスディナーの支度をしているわけではないようだが、手紙を持つ。この手紙は受け取ったものなのか、送ろうとしているものかは分からない。だが、もしかすると私へのラブレターだろうか。
パッケージの裏。箱を本のように開き、飛び出す絵本のように置いている。開いた部分にクリスマスのごちそうのテーブルや暖炉、ツリー、プレゼントを並べ、この箱がホグワーツ城を描いた背景紙として使えることを表現。
さらに背景の数字が書かれた部分がミシン目から開かれ、中からパーツがあふれてきている様子も。開いたパッケージの裏には組み立て図があることや、中からパーツが取り出せることがよく伝わる印刷だ。
なお、裏面に登場するミニフィグは、パッケージの表と全く同じメンバーになっている。ハリー、ダンブルドア、ハーマイオニーという3人だ。このセットにはミニフィグが9体付属するため、表と裏でメンバーを入れ変えてもいいようなものだが・・・どうやらクリスマス会の準備は3人だけで行うようである。
箱を開封すると中にはパーツを収めた入れ物が入っている。普通のセットとは異なり、パーツは袋に入っているだけでなくケースにも入っているのだ。アドベントカレンダーは24のレゴモデルを組み立てるため、ケースはその数に合わせて24の区画を備える。それにより箱に書かれた数字を開くと、その数字に対応した区画が露出してパーツを取り出せる仕組み。
全てのパーツを取り出せば24ヶ所が開かれ、箱はまるでモグラ叩きの穴のような状態になるだろう。ただ、このように箱を破って外側からパーツを取り出すことは、ホグワーツ城がプリントされたナイスな背景として使用することが出来なくなることを意味する。モグラ叩きの穴が空いてボロボロになり、倒壊寸前のような状態のホグワーツ城では見栄えが損なわれるからだ。
だからもし組み立て後にも箱を活用したいなら、ミシン目を使わずにパーツを救出すべきだろう。他のセットと同様に箱の側面を開いてケースを取り出す方法であれば、上記の画像のようにケースだけを抜き取れる。この方法を使えば毎日ミシン目をプチプチしていく醍醐味は味わえないものの、箱を綺麗な状態で温存することが可能だ。
なおこの方法を取った場合、各レゴモデルの組み立て図を確認することは出来なくなる。しかしネットで75964 instructionsと検索すれば、外部サイトにてPDF形式により公開されている組立図が見つかるはずだ。そちらを参考にして組み立てよう。
アドベントカレンダーに雪エリア! マイクロモデルのホグワーツ特級も到着
ここからはいよいよメインのレゴモデルをレビューしていく。まず最初はクリスマスツリーだ。このセットにはツリートップに星が飾られたクリスマスツリーが3本も付属する。
ツリーは外で飾っているのか一部に雪が積もった表現が加えられ、以前レビューしたレゴ ハリー・ポッター ホグワーツの時計塔 75948をレビュー! 8人が一斉に踊るギミックもに付属するツリーによく似たデザインだ。
三角柱のパーツを多用し、上に向かって細まる傾斜がつけられた本格的な形状である。こんなおしゃれなクリスマスツリーを箱の雪エリアに並べれば、ホグワーツ城の外の飾り付けはバッチリだろう。
前述のツリーのそばに並べられているのはクリスマスプレゼントの箱。この4つの箱はそれぞれ赤・青・黄・緑にギフトラッピングされ、とてもカラフルだ。ハリポタの世界は地味な色が多いイメージだが、そこはやはりクリプレ。ワクワクするような華やかな色合いのラッピングが施されている。
クリスマスプレゼントをそばで守っているのはマクゴナガル教授のミニフィグ。マクゴナガル先生は ホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めるようなエリート教員だが、クリスマスにはプレゼントの番人にもなる。
ホグワーツのクリスマスプレゼントともなれば、多くの者がそれを狙ってくるだろう。ヴォルデモート卿、怪人二十面相、ルパン三世・・・。それこそ次から次へと盗みに来るに違いない。しかしマクゴナガル先生ならばクリプレを彼らの手から守り切るはずだ。
もしかすると、くまモンがモゾモゾとやって来ればプレゼントを一つくらい渡してくれるかもしれないが・・・いずれにしろ一部の例外を除き、然るべき時にプレゼントが無事に行き渡るまで見届けるだろう。
雪エリアの足跡のそばを走るのはホグワーツ特急。このホグワーツ特急は以前レビューした歴代最高の蒸気機関車! レゴ ハリー・ポッター ホグワーツ特急 75955をレビューの機関車をマイクロモデル化したものだ。そのためサイズがかなり小さくなり、各部も簡略化されている。
ただ、それでも特殊性のあるパーツによって車輪が表現されていたり、車両の連結部に可動ギミックを備えていたりと作りが細かことが魅力だ。
雪エリアとホグワーツの大広間の境にいるのはロン・ウィーズリーのミニフィグ。ロンはハリー・ポッターシリーズの主要キャラクターであり、ハリーの親友だ。このセットにおいての彼は雪エリアから大広間まで続く足跡の上をたどり、雪の状態が本当に北海道のように最高なのか、それを確かめるという重要な使命を帯びている。
質のいい最高の雪なのか、そうではないのか。それを確かめるためには暖かい服と雪道を照らす杖の光が必要だ。そのためロンは赤いセーターを着て、手には茶色の杖を持つ。
セーターにはRonの頭文字を示す“R”がプリントされており、誰の服なのか分かりやすい。遭難して雪に埋まり、服だけが雪から出ている状態でも誰が埋まっているのかすぐに理解できるだろう。身元が即座に判明すれば、より素早く助け出してもらえるかもしれない。
なお、このようにRの服を着たロンはこのセットにのみ付属。デザインがすごいわけではないが、他のセットでは入手できないという意味においてはレアバージョンのミニフィグと言える。
雪エリアの複数の足跡があるところには雪だるまを配置。9体のミニフィグの一つである雪だるまは、以前レビューしたレゴ シティ 2019 アドベントカレンダー 60235をレビュー! 眼鏡のサンタやカーリングもの女性カメラマンと同じマフラーを巻き、マクゴナガル先生と同じとんがり帽子を被っている。
おそらく、女性カメラマンやマクゴナガル先生から授けてもらったものなのだろう。このマフラーと魔女帽子には善意の魔法という暖かさが込められているに違いない。
おいしそうな鶏の丸焼きやタルトが登場! アドベントカレンダーのご馳走を食べよう
このセットにはクリスマスのご馳走を並べるための長テーブルが二台ある。1000人以上とも言われる生徒が在籍するホグワーツ魔法魔術学校のこと、とても一台のテーブルにご馳走が収まるものではない。ローストチキンやスクランブルエッグ、クロワッサン、クッキーなど、ご馳走には多くの品目があるのだ。
だから、もしかするとテーブルは二台でも足りないかもしれない。例えば一台のテーブルにクロワッサンを入れた銀色のプレートやチョコチップクッキー、黄金のグラスを並べる。するとプレートがテーブルからはみ出すほど一杯になった。
シルバープレートの裏にはポッチ受けが備えられているから、テーブルのポッチに固定すれば落ちることはない。その安定性のおかげでようやくごちそうの半分を置けたという感じだ。
もう一台のテーブル、ここにはこのセット最大の目玉のひとつである鶏の丸焼きおよびローストチキンをドンと置く。お皿やシートを敷くこともなく、豪快にドンとだ。そしてチキンの左右にはこれまた目玉のチーズタルトやスクランブルエッグが乗ったプレート、ご馳走のツヤを魅力的に際立たせるためのロウソクを並べる。
するとどうだろう、このテーブルの上は良質なたんぱく質にあふれたではないか。デザートのチーズタルトの存在もあり、これぞまさにご馳走!という華やかな見栄えだ。
ローストチキンとチーズタルトはシルバニアファミリーシリーズに登場する食べ物フィギュアのように精巧な作り。他のセットで入手することは難しい、希少なアクセサリーパーツである。これほどリアルでおいしそうな食べ物フィグが並べば、クリスマスのムードをさらに高めてくれること請け合いだ。
しかもローストチキンの足にはチキンレッグのアクセサリーパーツとして単体でも使われるパーツが取り付けられているから、取り外して食べるという芸当も。
スクランブルエッグに関してはチキンやタルトと違い、リアルグレードのアクセサリーパーツではない。他のセットにおいてもよく見かけるアイスクリームが流用されている。
しかし、3つのアイスクリームパーツのモコモコによって大胆に表現されたスクランブルエッグは、なかなかそれっぽく見えるのではないだろうか。鮮やかな黄色、上品な艶、ふわふわの形・・・実に優れたスクランブルエッグ感だ。
前述のテーブルの間に立ってご馳走に目移りしているのはハリー・ポッターのミニフィグ。ハリーはハリポタシリーズの主人公で、このセットにおいてもパッケージの両面に顔を出すほどの中心人物だ。
ハリーはロンと同じく名前の頭文字がプリントされたセーターを着用し、手に焦げ茶色の杖を携帯。水玉模様の青いセーターにHarryのHというデザインは、このセットだけの特別仕様である。
ハリーの後方、像と暖炉の間に立っているのはダンブルドアのミニフィグ。ダンブルドアはホグワーツ魔法魔術学校の校長を務めており、このセットにおいては最も年長の魔法使いだ。
ネックパーツによる長いヒゲ、肩まである白髪・・・ミニフィグはダンブルドアの豊かな毛を完全再現。特に頭髪にいたってはレゴ ハリポタ界屈指の毛髪量を誇るハーマイオニーと競うほどのボリューム感である。
また金縁メガネや2色の眉毛、おでこのシワなど、顔のプリントが細かい点も魅力。複雑な形状をしたメガネのプリントがさらに黒目にかかるという凝ったプリントだが、その難易度の高い表現がくっきりとプリントされているのだ。
それはメガネのレンズが目の部分にかかっている、以前レビューしたレゴ シティ 2019 アドベントカレンダー 60235をレビュー! 眼鏡のサンタやカーリングものサンタクロースを髣髴とさせる繊細さ。さすが校長先生だけあってデザインに力が入っている。
ダンブルドア校長先生とマクゴナガル教授の間にあるのは暖炉。レゴ シティ アドベントカレンダーシリーズにおいて定番である暖炉が、ハリポタのアドベントカレンダーにも登場した。
この魔法の世界の暖炉は以前レビューした大きな食堂が楽しい! レゴ ハリー・ポッター ホグワーツの大広間 75954をレビューの暖炉に系統がやや似たデザインになっている。
明確に違うところ言えば煙突の色と、そしてクリスマスリースだ。クリスマスリースによって飾られたこの暖炉を置けば、先述の3本のクリスマスツリーと共にホグワーツのクリスマス感を高める要素として貢献してくれるだろう。
ダンブルドア先生の隣に設置されているのは黄金の像。この像は誰なのか個人の名前としては不明だが、“ホグワーツ建築家の像”というらしい。ホグワーツの建築を主導した偉大な人物として立てられたものなのだろう。
このホグワーツ建築家の像は9体のミニフィグのうちの一体。顔にはダンブルドアのようにフサフサとした金色の髭を蓄え、右手には自分が建てたホグワーツ城を模したマイクロモデル、左手には設計図が書かれていると思われる巻物を持つ。
頭にコーンを被り、両手に大きめな物体まで持つとは、やや持ちすぎな印象を受けるが・・・しかし建築士というのは、どんなときも常に建築模型と設計図を携帯しているものだ。手一杯でも何ら不思議ではない。
前述のホグワーツの建築家は四角い台座の上に立っている。この台座はただ灰色の石によって出来ているわけでなく、とてもカラフルなもの。4辺に赤のグリフィンドール、黄色のハッフルパフ、青のレイブンクロー、緑のスリザリンという4つの寮の紋章プレートが貼り付けられているのだ。しかも紋章はハイクオリティなプリントパーツ。近年多用されているシールではない。これはこの低価格帯のモデルにしては豪華な仕様だ。
このセットには前述の台座に示されていた4つの寮の寮旗も登場する。ホグワーツ建築家の像の背後にある7色の旗がそれだ。7色の旗は4つのポールに2色組で取り付けられ、赤と金はグリフィンドール、黄色と黒はハッフルパフ、青と銀はレイブンクロー、緑と銀はスリザリンを示す。
スクランブルエッグのそばにいるのはハーマイオニーのミニフィグ。ハーマイオニーはハリーやロンと3人組を形成する、ハリポタシリーズの主要キャラクターの一人だ。
彼女はボリュームのある髪を持ち、グリフィンドールの紋章が付いた黒い服を着て、首にマフラーを巻く。マフラーはグリフィンドールの寮生が身に着けるために配布された専用の防寒具と思われ、グリフィンドールカラーだ。この寮生用マフラーをしたミニフィグは意外と少ない、というよりも初出かもしれない。
このセットには鶏の丸焼きやクロワッサンなど多くの食べ物フィグおよびアクセサリーパーツが登場するが、他にもまだまだアイテムがある。それは昔のレゴモデルから登場する定番の宝箱、その宝箱に載ったリボン付の板チョコのようなもの、周りに置かれている本、ホグワーツの紋章入りの紙といったアクセサリーパーツ、そしてヘドウィグの動物フィグだ。
宝箱の中には宝石や金貨などは入っておらず空っぽだが、定番の開閉ギミックを搭載。このセットを仕舞うとき、宝箱にスクランブルエッグやクロワッサンといった細かいパーツを入れれば、そのパーツ類が行方不明になるのを防げるかもしれない。
また以前レビューしたレゴ ハリー・ポッター ホグワーツの時計塔 75948をレビュー! 8人が一斉に踊るギミックもにも付属した本には、ブックカバーが開閉するギミックも。楽しいクリスマスイベントの最中でも、少し知識を入れたくなったらこの本を開いてみよう。
ハーマイオニーの後方に立っているのはフィリウス・フリットウィック教授のミニフィグ。彼はレイブンクローの寮監で、劇中においては常にダンブルドア側として活躍した魔法使いだ。
そのフリットウィック教授は銀縁の丸メガネを掛け、黒い蝶ネクタイを付けている。丸メガネのプリントは同じく眼鏡を掛けているダンブルドア校長のように繊細だ。
また、蝶ネクタイは入手する機会が限られるレアなネックパーツ。しかも嬉しいことに余りパーツとしてもう一個付属する。その余分な蝶ネクタイを他のミニフィグに流用すれば、より着せ替えを楽しむことが出来るだろう。
なお、フリットウィック教授のミニフィグはレゴ ミニフィギュアシリーズ ハリー・ポッター&ファンタスティック・ビースト 71022にも登場。ただその時とは口や服のデザイン、持ち物などが異なるため、今回のフリットウィック教授を手に入れても被ったという心境になることはない。
フリットウィック教授のそばに置かれている白黒モデルは、チェスボードとその駒。チェスボードは1×1のスクエアパーツが16個も使われており、このセットにおいて最も細かい組み立てが必要になる。
そして駒に関してはよく見かける三角コーン型のパーツが採用。しかしキングだけはマイクロミニフィギュアが使われており、チェスの再現度がぐっと高まっている。またコーンにしてもパーツが加えられクイーンが表現されていることから、小さいながら全体的に完成度が高いモデルだ。
レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964の総評
レゴ ハリーポッター 2019 アドベントカレンダー 75964はパッケージに載っている数よりもずっと多いミニフィグが付属し、ハリポタのキャラを一気に集められるセット。そういった意味ではレゴ スターウォーズのバトルパックのようでもある。
頭文字がついたセーター、グリフィンドールのマフラーを巻いた服・・・ダンブルドア校長とマクゴナガル先生は既出だが、生徒たちのミニフィグはコレクション性のあるデザインが魅力だ。
そしてもちろん鶏の丸焼きやチーズタルトも主役になり得る。どちらもほとんどお目にかかれない貴重な食べ物フィグだ。またそれだけでなくクロワッサン、クッキー、蝶ネクタイ、本といった他のミニフィグアクセサリーも多く付属するため、小物を集めるセットとしてもおすすめ出来る。
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