レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674をレビュー! 音が出るギミックも

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674をレビューする。この爆炎マグマノオロチ 70674は、カイFSやアスフィーラといった4体のミニフィグやマグマノオロチを組み立てることが出来るセットだ。

半透明のフードエレメントがかっこいいカイFS、目やレッグが半透明なアスフィーラなど、凝ったミニフィグが登場。そしてコブラ型のマグマノオロチは多くのギミックを備えており、音が出る仕掛けもある。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674

目次

レゴ ニンジャゴー 爆炎マグマノオロチ 70674を組み立て! 全463ピース

ピース数

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674のピース数は全463。その中にはプラスチック製フードも含む。また、パーツとは別にマグマノオロチの各部に貼るためのシールが同梱。全体的にはブラックやグレーのパーツが多いが、オレンジ色のクリアパーツも豊富に混じっている。

優れたプラン

このセットは463ピースを4つの袋に分割して封入。袋1にはカイFSとパイロ・スレイヤーのミニフィグや、マグマノオロチの胴部および腹部を組み立てる分のパーツが入っている。カッコいいカイFSのミニフィグを最初のパックから組み立てられるのは嬉しい。テンションやモチベーションを高めることが出来る、レゴ社の優れたプランだ。

袋2

袋2にはパイロ・デストロイヤーのミニフィグやマグマノオロチの尻尾を組み立てるパーツが入っている。

数的に不利な状況

パイロ・デストロイヤーが加わったことにより、カイは数的に不利な状況となった。パイロ・スレイヤーとの一騎打ちならば楽勝だと考えていたカイFSも、少し考えを変え始めるだろう。

間接パーツ

マグマノオロチの尻尾の一部には特殊な形状のパーツも含まれている。尻尾を構成する複数のユニットを繋ぐための間接パーツおよびヒンジプレートだ。

袋3

袋3からはマグマノオロチの胸部を組み立て。このパックにはミニフィグが唯一含まれておらず、マグマノオロチ用のパーツ中心の構成だ。敵の数が増えなかったことにより、カイFSは少し安堵の表情を浮かべるだろう。

オレンジ色のクリアパーツ

マグマノオロチの胸部には、尻尾にも組み込まれている印象的なオレンジ色のクリアパーツを使用。

見事な筋書き

袋4では親玉のアスフィーラのミニフィグやマグマノオロチの頭部と玉座を組み立てる。ラスボスのミニフィグが最後のパックにして、ついに登場。パイロ・スレイヤー、パイロ・デストロイヤー、アスフィーラと強い順番に登場する展開は見事な筋書きである。

しかし、ラスボスにまで合流されたカイFSにとっては、さらなるピンチだ。デストロイヤーの参戦によって問題が難しくなった矢先にラスボスの登場、そしてマグマノオロチの完成である。カイFSは増大する敵の戦力を前に、甘い考えの全てを捨て去った。アスフィーラの存在が、新たな計画の必要性を決定的にしたのだ。

カイFSのミニフィグが登場! 半透明のフードエレメントがかっこいい

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674のミニフィグ

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674には4体のミニフィグが付属。カイFS、アスフィーラ、パイロ・スレイヤー、パイロ・デストロイヤーの4体だ。

レゴ カイFSのミニフィグ

レゴ カイFSのミニフィグ。カイFSはレゴブロックやテレビアニメのニンジャゴーシリーズに登場する主人公だ。このセットでは唯一の忍者勢力としてアスフィーラ軍と対峙。巨大なマグマノオロチを相手にしながらも孤軍奮闘する。

なお、カイFSのFSとは“Forbidden Spinjitzu”の略。つまり、“禁じられたスピン術”という意味だ。カイが禁じられたスピン術のフードエレメントを被っていることから、このFSが付与された。

ミニフィグにおいてのカイFSは赤い頭巾や服を着て、ポーチが付いた2本のベルトを付け、手には刀を持つ。服のプリントは「コールのデザルトバイク 70672」や「カイのカタナタンカー 70675」と同じデザイン。しかし、頭巾は既出のカイのそれとは大きく異なる。カイFSとこれまでのカイとの決定的な違いだ。

レゴ カイFSのフードエレメント

カイFSのミニフィグはこのセットにおいて最も魅力的なアイテムのひとつ。それは彼が一部のニンジャゴーセットにそれぞれ1体しか付属しないフードエレメントの持ち主だからだ。しかも主人公のカイということ、かっこいい赤のオーラということもスペシャル度を高めている。

当サイトでこの半透明なフードエレメントを紹介するのは、以前レビューしたレゴ ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676をレビュー! かっこいいロボットと光の翼以来だ。赤色のカイFSは動、水色のゼンFSは静・・・それぞれに個性があり、魅力的な美しさである。

レゴ カイFSのスピン術

このセットにはカイFS専用の乗り物が付属。それはスピン術トルネードスピナーだ。スピン術トルネードスピナーは、竜巻のような形をしたオレンジ色のコマ。カイFSのミニフィグをこのコマに乗せて回すことで、カイFSが高速回転。躍動的なスピン術を楽しむことが出来る。

レゴ アスフィーラのミニフィグ

レゴ アスフィーラのミニフィグ。アスフィーラは巨大ヘビ“マグマノオロチ”を操るセルペンタインの魔女だ。このセットにおいては自らの高い戦闘力やマグマノオロチの破壊力を以て、カイに立ちはだかる。

ミニフィグにおいてのアスフィーラは、特殊な形状の頭部が最大の特徴。一般的なミニフィグと異なり、ヘビの形をした頭になっているのだ。

さらに、アスフィーラの目やフード(耳のような部分)、脚部は半透明化。精密な造形のヘビ頭に半透明部分が組み込まれている様子は、とてもスタイリッシュだ。また、胸部には黄金の鎧を身に着け、ラスボスにふさわしい神々しさもある。

レゴ パイロ・スレイヤーのミニフィグ

レゴ パイロ・スレイヤーのミニフィグ。パイロ・スレイヤーは、アスフィーラの一味の中では最も下級の兵士だ。このセットにおいてはアスフィーラやマグマノオロチの取り巻きとして従軍。カイに対して真っ先に攻撃を仕掛ける、足軽的な役回りである。

パイロ・スレイヤーの頭部と背中

パイロ・スレイヤーの頭部はアスフィーラと同じヘビ頭。形状も全く同じだが、色は異なる。アスフィーラのような黄金のヘビ頭は持っておらず、本物のヘビっぽい茶色だ。ただ、アスフィーラと同様にヘビ頭の一部は半透明であり、クオリティの高さは損なわれていない。

チェーンにつながれたパイロ・スレイヤー

パイロ・スレイヤーの背中には、頭と胴体の間に挟まれたネックパーツによるポッチを備えている。ポッチにはマグマノオロチの胴体から伸びているオレンジ色の鎖を接続することが可能。

彼はこのチェーンに繋がれ強制的に戦わされているのか、それともマグマノオロチから力を供給してもらっているのかは分からない。ただひとつ言えることは、チェーンをうまく活用すればワイヤーアクションのように立ち回ることができるだろう。

レゴ パイロ・デストロイヤーのミニフィグ

レゴ パイロ・デストロイヤーのミニフィグ。パイロ・デストロイヤーはアスフィーラが率いるヘビ軍団の一人だ。このセットにおいては最強のアスフィーラに次ぐ実力者。前述のパイロ・スレイヤーがあっけなくやられてしまった後に登場し、さらなる敵としてカイの前に立ち塞がる。

口から爆炎! 尻尾から音! 巨大なマグマノオロチにはアスフィーラの玉座も

レゴ マグマノオロチをレビュー

ここからは爆炎マグマノオロチおよびファイアーファングをレビューしていく。

マグマノオロチはアスフィーラが操る巨大なヘビだ。サイズは高さが21センチ、長さが29センチ、幅が11センチ。レゴ ニンジャゴーシリーズでは戦闘メカが多く登場しており、このマグマノオロチもおそらく生物ではなく機械だろう。

デザインはフードコブラ、もしくはキングコブラをモチーフにしたヘビ型。マグマノオロチという名前は日本神話に登場する大蛇“ヤマタノオロチ”とマグマを合わせたものと思われる。

レゴ マグマノオロチの全体像

マグマノオロチはコブラ特有のフード(頚部)の広がり、口から大きく伸びる炎の舌、くねくねと動く尾などが目玉。口や首に可動ギミックを備え、プラスチック製フードにも柔軟性があるため、意外と豊富なポージングが可能だ。

レゴ マグマノオロチの玉座

ここからはマグマノオロチの各部をレビュー。まず玉座からだ。玉座はマグマノオロチの一番高いところにある。皇帝パルパティーンのような組織の指導者のみが座ることができる玉座だ。このセットの場合はもちろん黄金のアスフィーラが玉座に座る。

アスフィーラは玉座に納まり、高所から戦況を見渡しながらマグマノオロチの舵を取るのだ。カイFSがこの玉座へ辿り着くには、戦力的にも位置的にも困難を極めるだろう。

レゴ マグマノオロチの旗

マグマノオロチの玉座は指揮官が座るのに相応しい装飾がなされている。背もたれのあたりに黄金の刀や幟(のぼり)が複数取り付けられているのだ。黄金の刀は力の誇示、幟は畏怖の念を抱かせることに貢献。

黒い幟にはヘビの顔と思われる絵や炎が描かれており、どの勢力のマグマノオロチなのかが分かる。ダーク感と激しさが表現された、悪の勢力らしい雰囲気だ。

レゴ アスフィーラの玉座

玉座の座面にはポッチが2つ備えられている。このポッチにアスフィーラのレッグをはめてミニフィグを固定。ポッチ2つの並びは一般的な横並びではなく縦並びだ。これはアスフィーラのレッグパーツが特殊な形状をしていることに関係する。アスフィーラのレッグのポッチ受けが縦並びなのだ。

そのため玉座はアスフィーラ専用。まさにアスフィーラしか座ることができない。そこらへんのヘビや一般人では階級的にもポッチ的にも前向きに座るのは無理だ。ただ、横向きというマニアックな体勢ならば座れないこともないだろう。

なお、玉座の座面には傾斜がつけられている。これは傾斜がなければアスフィーラが仰け反り過ぎてしまうからだ。座面が傾斜していることにより、アスフィーラが仰向けになることを回避。適度に顎を上げた高圧的な態度を取りながら、ポジションの安定性も確保している。

レゴ マグマノオロチの首

マグマノオロチの玉座の手前には、ヘビの頭と胴体をつなぐ首の関節がある。

ビオランテのようなマグマノオロチ

頸部の接続部には大きめのボールジョイントを採用。可動性の高いボールジョイントによって、マグマノオロチの首を回すように動かすことを可能にしている。ベビらしくヌルヌルと動かせるのだ。また、保持力が高いため、大きいヘビ頭でも鎌首をもたげたり見上げるようなポーズを維持することもできる。

レゴ マグマノオロチの火炎放射

マグマノオロチは口に開閉ギミックを搭載。口をカバっと開いたり、閉じたりすることが可能だ。さらに口には開閉ギミックだけでなく、もうひとつ見所がある。それは口の奥から伸び、舌のようにも見える炎だ。

この炎はドラゴンが吹く炎のように敵に浴びせる、マグマノオロチのメイン火力。火炎放射によって範囲攻撃を繰り出せば、敵は焼き尽くされるだろう。

パワーアップしたカイFSであっても、容易には近づくことすら困難なはずだ。マグマノオロチが爆炎と恐れさせる所以・・・それはまさに、全てを燃やし尽くすこの炎によるものである。

レゴ マグマノオロチの顔

レゴ マグマノオロチの顔には赤い目や頬から生える角、オレンジ色の鼻と牙などがある。マグマノオロチには頸部の膨らみを含めて随所に赤色が使用されているが、赤い目もそのひとつだ。黒いヘビ頭に赤い目というのは妖気が感じられる。不気味さを表現する方法として非常に効果的だ。

また、オレンジ色の牙も印象的。このような牙や歯のパーツはベージュ色が多い。しかし今回はそれがオレンジ色である。そのため、目新しさを覚えるとともに、マグマノオロチをこれまでのレゴ作品とは違う雰囲気に感じさせるのだ。牙の色が濃いことで、多くの獲物を狩ってきたと連想させ、禍々しさを高めてもいる。

レゴ マグマノオロチの胴体

マグマノオロチの胴体の側面にはヒレのようなものがいくつか取り付けられている。このヒレは肋骨を表現したものらしく、付近にあるフードを広げる役割を果たすようだ。

レゴ ヤマタノオロチの背面

マグマノオロチを背後から見ると、“フード“をよく見渡せる。フードは画像いっぱいに広がっている、帆船の帆みたいな部分のことだ。フードはピラピラしたファイルや下敷きのような柔らかさがあり、頭の動きに連動して変形する。追従性が高いため、頭部の動きを制限することはない。

赤いマグマや縁取りがプリントされたこのプラスチック製フードは、ヘビ軍団の激しい感情や野望を具現化しているようだ。

コクピットのように開く

アスフィーラの玉座が設置される背面の下には、開閉できる部分がある。この部分は物を収納したり、誰かが搭乗できるわけでもない。特に何があるわけでもないが、コックピットのような開閉機構だ。

レゴ ヤマタノオロチの胸部

マグマノオロチの胸部にはシールによって表現されたマグマのパーツやオレンジ色のクリアパーツが配置されている。

レゴ ニンジャゴーの文字

前述の胸部の下には4つのプレートが取り付けられた腹部がある。プレートにはレゴ ニンジャゴーシリーズでよく見かける記号および文字がシールによって表現。

4つのプレートに示されている記号のデザインはそれぞれ異なっており、視覚的な情報量を増加させている。近年のレゴはパーツのプリントだけでなく、シールの模様もバリエーション豊か。今回のマグマノオロチも、その例に漏れない。

尻尾のスタッドシューター

マグマノオロチにはコブラのフードだけでなく、蛇属性を決定付ける部位がある。それは背面から伸びる長大な尻尾だ。この尻尾は蛇らしい柔軟な可動性を備え、ピッと伸ばしたりクルッと巻いたりも可能。尻尾を振って敵に打撃を加えられる他、獲物を囲んで締めるといった用途にも活用できるのだ。

さらに尻尾の先端付近にはスタッドシューターを装備。レゴ スターウォーズシリーズにおいて幅広く導入されているスタッドシューターは貴重な遠距離攻撃の手段として機能する。既に長い尻尾によって攻撃範囲が広いマグマノオロチではあるが・・・

この暗記のようなスタッドシューターがあれば、さらに飛躍的に射程距離が伸びる。相手に破滅的な驚異を与えることができるだろう。長い尻尾を警戒してなかなか接近してこない敵にはスタッドシューターの火の玉をお見舞いしよう。

レゴ マグマノオロチの尻尾

マグマノオロチの尻尾はクネクネ動かせるだけでなく、効果音も実装している。この効果音はスマホの着信メロディーといったデジタル音の類いではない。物同士がぶつかる物理的な音だ。

実は尻尾の一部には細かいパーツがいくつか内蔵されている。細かいパーツは固定されておらず、スペースに余裕がある状態だ。イメージとしては、カプセルの中にビー玉が複数個入っているような状態。

例えばその状態でカプセルを振ると・・・そう、ビー玉同士がぶつかって音が出るのだ。尻尾もそれと同じ。尻尾を動かすと内部のパーツが暴れ、ガラガラという音を発する。

この仕込みパーツによる効果音、これは正しくは威嚇音だ。敵と遭遇したマグマノオロチが、相手を威嚇するために音を鳴らす。この威嚇音を聞いた者は、マグマノオロチが危険な存在であると過剰なほど意識させられるだろう。

もしかすると威嚇に怯え、体が動かなくなってしまうかもしれない。そうなればヘビ軍団の思う壺だ。戦わずしてマグマノオロチの餌食になってしまう。獲物にとって威嚇音はまさに最期のレクイエムだ。

テクニックパーツ

マグマノオロチの尻尾の接続部にはテクニックパーツも使用されている。パーツ同士の精密な組み合わせにより、尻尾の滑らかな動きを実現しているわけだ。

ヒンジプレート

他の接続部には先述のヒンジパーツが採用。この部分も尻尾のスムーズな可動に貢献している。

レゴ ステッキ

このセットにはミニフィグやマグマノオロチの他にステッキのようなものとそのスタンドも登場。ステッキの先端にはダイヤがあしらわれており、高級感が漂う。レゴ社の説明では取り扱われていないものの、どうやら何か重要なアイテムのようだ。

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674の総評

レゴ ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674は半透明が多用されたミニフィグや本格的な大蛇が特徴的なセット。特にカイFSの禁じられたスピン術のフードエレメントがかっこいい。このフードを集めているならば、自ずと必須セットとなるだろう。

また、マグマノオロチはコブラ感が巧みに表現されたデザインもさることながら、動かせる箇所が多いことも楽しい要素。威嚇音が出せる仕掛けも遊び心を刺激される。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー 爆炎! マグマノオロチ 70674

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