レゴ ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714をレビュー! ゲーム筐体を完全再現

レゴ ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714をレビューする。カイ・アバター:アーケードポッド 71714はアバター・カイのミニフィグやアーケード筐体を組み立てるセットだ。

カイのミニフィグは2種類付属し、目新しい透明な武器の種類も豊富。大きめなパーツやシールが使用されたアーケードポッドも筐体の再現度が高い。

目次

レゴ(LEGO) ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714

形状やデザインが筐体風! アーケードポッドやミニフィグが入っている外箱

第一部の外箱編

レゴ ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714は、アーケードポッドで「プライム・エンパイア」というゲームをプレイするというコンセプトのセット。ここからはそのセットを外箱編、アーケードポッド編、ミニフィグ編の3部構成でレビューしていく。まずは第一部の外箱編から。

この外箱は特徴的な形状をしており、一般的なレゴセットの箱と異なる。形状が長方形でなく、平面的でもない。そのデザインはカードゲームのスターターセットの箱に近いだろうか。これらの違いは、外箱がアーケード筐体を再現していることによる。

このセットにおいて組み立てることができるアーケードポッドは、ゲーム筐体を再現したもの。しかし中身だけでなく、外箱も筐体だったのだ。そのため、外箱には画面やボタン類などもプリントされている。外も中もゲーム筐体だから、箱を開封する前から楽しめる仕組みだ。

アクション満載

外箱の上部には、ゲームタイトルみたいなデザインの商品名と対象年齢がプリント。商品名にはカイの名前が含まれていて、カイの物語をプレイするアーケードポッドだと理解することは容易い。

そして天板にはカイとアバター・カイのミニフィグ。彼らはそれぞれ武器を持ちながらポーズを取り、アクション満載のアーケードゲームだと期待させる。

外箱の中央、アーケード筐体のディスプレイにあたる部分には直立するカイが表示。さらにカイの周囲にはアバター・カイのパーツ構成や装備の一部も示されている。2種類のカイが登場し、装備の選択肢も豊富だと分かりやすい初期画面だ。

大作ゲーム

ボックスの下部には複数のボタンがあるコンパネや何かの文字を背景に、ダイナマイトを構えたアバター・カイが印刷。でんと大きく印刷されたアバター・カイとダイナマイトはすごい迫力だ。

このキャッチーなデザインは多くのプレイヤーを惹き付けることだろう。特にダイナマイトは豪快な爆発要素を備えた大作ゲームという印象を与えるに違いない。

覚醒状態

ボックスの側面には居合の構えのようなポーズを取るカイやアディダスのようなラインがプリント。カイの構えはこのボックスにおいて最も実戦的かつ攻撃的だ。その構えの中には底知れぬ強さが見て取れる。

その理由は2つ。カイの体や刀をよく観察してみよう。肩や足、刀の刃など、一部の箇所が激しくブレているのが見えるだろう。漫画やアニメで言えば、これは残像表現。つまり、カイが高速で移動していることがうかがえる。1つ目の理由であるこの高速移動は、カイの忍者としての高い能力を示すものだ。

そしてもう一つの理由、それはカイの顔に現れた変化。マスクの隙間で分かりにくいが、目のあたりが青く発光しているのだ。ガンダムダブルオー的に言えば、まるでトランザムシステムが発動したかのよう。まさしくこれはカイが数段階パワーアップした状態、戦いの決着をつけるために限界突破した状態に他ならない。

高速移動に発光・・・もはや誰も止めることのできない覚醒状態だ。この覚醒を見れば、ゲーマーたちはカイの強さに熱狂するだろう。もちろん自分たちのカイを育成するモチベーションも高まる。高速移動のスキルを習得させ、顔が発光するレベルになるまで強化に邁進するはずだ。

年季の入ったアーケード筐体

ボックスのもう一方の側面には、ドット柄や掠れたニンジャ文字、複数のステッカーが無造作に貼られたような表現、ウインクした青頭巾のニンジャの顔などが印刷。

おそらく掠れ文字やペタペタ貼られたステッカー表現により、年季の入ったアーケード筐体の雰囲気を演出しているのだろう。その文字の掠れ具合とステッカーの数によって、このアーケードポッドの人気度が分かるというものだ。

完成例と装備の一覧

ボックスには裏面にも満遍なくプリントが施されている。ボックスの上部、表ではゲームタイトルが書かれていたが、その裏にはアーケードポッドの完成例と装備の一覧が紹介。ここを見ることによってアーケードポッドのサイズ感や装備の種類など、多くの情報を得ること可能だ。特に装備に関しては全ての種類を把握ができる。

柄が豪華な刀、標識や幟のようなHPかランクを示したプレート、ダイナマイト、炎、忍者刀、中国風の大刀、短刀、手鎌、両刃の小型武器・・・9種類の全装備が揃い踏みだ。このアイテム集を見れば、プレイヤーは状況に応じたいろいろな戦い方が可能だと理解できる。今日は手鎌を使おうとか、忍者刀を極めようという目標や新たな楽しみ方を見いだせるだろう。

アーケードポッドの構造

裏面の中央にはアーケードポッドの構造を開閉や分解によって紹介。この図を見ればアーケードポッドのギミックやパーツ構成をざっくりと認識できる。

実寸大の役目

裏面の下部には実寸大のミニフィグや商品名の複数の言い回し、パーツの製造国、0才から3才までの使用制限マークが印刷。レゴセットのパッケージにおいては実寸大のキャラクターを付属のミニフィグから一体ピックアップしてプリントすることが多く、この外箱でもそのパターンだ。今回は実寸大の役目をアバター・カイが担う。

カイ・アバター:アーケードポッド 71714を開封! 筐体にはシールを貼ろう

第二部のアーケードポッド編

ここからは第二部のアーケードポッド編。外箱を開封して中身を取り出すと、2つのパーツ袋、2つのむき出しパーツ、シール、組立説明書、レゴ ニンジャゴーのカタログなどが出てくる。

ピース数

ピース数は全49。赤がトレードマークのカイのセットらしく、赤いパーツが多い。

シールは10種類

このセットにはシールも付属。シールは10種類あり、5センチ以上の大きなシールも含まれる。49ピースのミニセットにしては、シールの量もサイズもたっぷりだ。まるで700ピース以上のセットに付属するシールのようなボリュームである。

この大量のシールはアーケードポッドの各部に貼り付けるもの。アーケードポッドはプリントパーツではなく、表面のペイントは全てこのシールによって賄われている。アーケードポッドにシールを貼らなければ、表面は赤いだけだ。ニンジャ文字もドット柄も、個性を出すためのステッカーもない。これではシンプルを通り越して味気ないだろう。

ワクワクするような派手なデザインでなければ、アーケードポッドに魅力は大幅に落ちる。例えるなら、デコレーションされていないショートケーキのようなものだ。そういったことから、このシールはとても重要なアイテムである。

ただ、シールよりも小さい箱に入っているため、シールはヨレヨレ。。。大きさや複雑な形状による難しさに加え、シールが歪んでいるから貼る難易度が高い。シールを綺麗に貼り終えることはアーケードポッドの出来を大きく左右するため、貼り付け作業は慎重に行っていこう。

2種類のカイを配置

アーケードポッドの土台を組み立てているところ。グレーの基盤の上に段差を作り、2種類のカイを配置していく。カイたちはこの時点では自分たちがいったいどういう状況に置かれているのか分からないだろう。

細かいパーツ

アーケードポッドのフタを組み立てている。フタ自体は一つのパーツだが、内側に細かいパーツを取り付けていくのだ。

設置する順番

フタに足した4つのクリップパーツとラウンドパーツには、刀や炎、ダイナマイト、プレート、アバター・カイの頭を設置。このとき、最初にプレートを取り付けるとその他のアイテムが取り付けにくくなるため、設置する順番を工夫する必要がある。

外装を設置

先述のアーケードポッドの土台に筐体の外装を設置しようとしているところ。

スッキリ開放状態

外装はカニの身を食べたあとに残った殻のように中抜きされ、背面に関してはスッキリ開放状態。そのため土台にカイたちを配置していても、簡単に外装をはめ込むことができる。

お店のレジカウンター

外装を設置し、フタが取り付けられていない状態では、カイの後ろ姿がまる見え。とても風通しがいい。だが、このままではアーケードポッドの中というより、どこかのお店のレジカウンターでカイがアルバイトをしているようだ。

寿司屋のアルバイト店員

カイ「活アカガイの握り寿司はいかがですか~」

背面やミラーが取り付けられていない時には、カイは寿司屋のアルバイト店員になる。

開閉ギミック付きの背面

お待たせ、カイ・・・

外装の左側面に備えられた蝶番受けにフタを接続。これでアーケードポッドは開閉ギミック付きの背面を手に入れた。

業務用感

背面を閉じれば、外装は寿司屋のカウンターからアーケードポッドに。赤い外装に灰色のフタが合わさったことにより、一気に業務用感が醸し出されてきた。

背面の開閉は容易

アーケードポッドの背面は、丁番受けの反対側にある外装の側面のポッチ受けにはめることで固定する。ポッチ2つしかはめられていないため、背面は軽く固定された状態。背面の開閉は容易だ。

綺麗に貼り付けるコツ

アーケードポッドの側面には、先述のボックスの側面とほとんど同じデザインのシールを貼る。このシールはサイズが大きく、形状も複雑。さらにシワが寄っているから、貼り付け作業は難航するだろう。

綺麗に貼り付けるコツとしては、ポッチ受けのほうから貼り付け始める。そして、わずかに外装の下部寄りに貼ることだ。そうすれば余白の間隔が均等になるかもしれない。

なお、組立説明書には示されていないが、青頭巾のニンジャやニンジャゴーのロゴなどのシールをプラスすれば、ボックスのデザインを忠実に再現することも可能だ。

もう一方の側面

アーケードポッドのもう一方の側面もシールを貼る。こちらは外箱のデザインとは大きく異なり、前述の側面と同じデザインを採用。

窓パーツ

アーケードポッドの前面には液晶モニターを表現した窓パーツが取り付けられている。この窓越しにカイを見ると、ゲーム画面に映し出されたキャラクターのようになった。また、アーケードポッドの上部には発光表現のクリアパーツや屋根のようなパーツによって装飾性が高められている。

コントロールパネル

モニターの前にはコントロールパネルが設置。このコンパネもシールによるものだ。コンパネには黒い十字キーや青いXボタン、黄色いYボタンがあり、優れた操作性を備えたゲームであると分かる。

おそらく十字キーを操作することでアバター・カイが前後左右に移動。Xボタンで通常攻撃、Yボタンで奥義を繰り出せるはずだ。もしかすると連打によって他のスキルを発動することだってできるかもしれない。

アーケードポッドの前面下部

アーケードポッドの前面下部にはドット柄と放射状デザインをバックに、側面でも見られた忍者文字が書かれている。この部分ももちろんシールによるもの。やや窪んだ場所にシールを貼る必要があるため、ズレずに貼るのはなかなか難しいだろう。

アバター・カイのミニフィグが登場! ニンジャの透明な武器もいっぱい

第三部のミニフィグ編

ここからは第三部のミニフィグ編。このセットにはミニフィグが2体附属する。金髪のアバター・カイと、頭巾のカイという二人だ。

頭巾を被ったカイのミニフィグ

頭巾を被ったカイのミニフィグ。レゴ社の説明によると、“プライム・コントローラー・ウェポンを持つカイ”だ。プライム・コントローラー・ウェポンがどの武器を示すのかは不明だが・・・察するにアーケードポッドの背面に取り付けられている金の柄の刀のことだろう。彼はパッケージの複数箇所でその刀を持っており、特別な武器のように扱われているからだ。

プレートホルダー

このプライム・カイは肩当て付きの白いプレートスタンドを装着している。

ホルダー

ホルダーはゴツゴツした形状をしており、忍者らしい軽快さや柔軟性は欠片もない。厚みもあり、まるで背中にブースターでも背負っているようだ。2019年末から新登場したフルモデルチェンジのプライム・カイは、忍びという特性を完全に捨て去ったと言える。

ただ、その代わりに新たな要素を与えた。それはSF感だ。パワードスーツのようなゴツい頭巾とホルダーは、SF映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のニンジャ版といった雰囲気。これまでとは全く異なるデザインであるため、その斬新さゆえに賛否が分かれるだろう。

もしかすると旧来のレゴ ニンジャゴーファンの一部は、イメージを壊しかねない路線変更によって取っ付きにくくなったかもしれない。だがレゴ社の新たな挑戦は、新要素やSFファンの新規取り込みという意味において前向きに受け取られる可能性もある。

リバーシブル仕様

プライム・カイのミニフィグはリバーシブル仕様。人間味のある悲しみ顔と、VRゴーグルを付けたような機械顔の2種類を持つ。

機械のような顔にチェンジ

自分のプリンを食べられ、悲しい表情を浮かべたような顔を180度回転すれば、機械のような顔にチェンジが可能。

完全に宇宙の戦士

このゴツいファッションに加えて機械フェイスにすると・・・プライム・カイは完全に宇宙の戦士といった風貌だ。そこにはもう絆創膏を貼っていた頃のカイはいない。

いるのはパワードスーツという名の筋肉を纏った、アーノルド・シュワルツェネッガーのようなマッチョである。この優れた装備と肉体があれば、プライム・エンパイアがどんな世界であっても、たくましく戦い抜くことができるだろう。

レゴ アバター・カイのミニフィグ

レゴ アバター・カイのミニフィグ。アバター・カイはアーケードゲーム「プライム・エンパイア」に登場する、もう一人のカイだ。

思い切った収納術

アーケードポッドに収納されているときのアバター・カイはあえて組み立てられていない。頭部を背面に、その他はプライム・カイの足元の土台にまとめられている。このような収納方法はかつて見たことがなく、思い切った収納術だ。アバター・カイの出番が訪れた際には、彼の体を集合させてミニフィグを完成させよう。

大きくイメチェン

アバター・カイはこれまで茶色だった髪を金髪に染め、大きくイメチェン。

フェイスペイント

顔には以前レビューしたレゴ シティ ミニフィグセット 楽しいお祭り 60234をレビュー! 射的や輪投げもの少女のように、フェイスペイントも施している。

忍者らしさ

ゴツい頭巾と肩当てを身に着けていないこのアバター・カイは、忍者らしさをキープ。世界的な某作品のような金髪によってカイはロイド似になったものの、彼のイメチェンはいい方向に働いたと感じる。

カスタマイズ

プライム・カイやアバター・カイがいよいよ出陣となれば、まず武器選びから始めよう。彼らが入っているアーケードポッドの背面には多用なニーズに応える複数の武器が取り付けられている。忍者刀を選んで近接攻撃系ジョブになるもよし、ダイナマイトをチョイスして魔法系?ジョブになるもよしだ。そこはゲームの展開に合わせてカスタマイズしていこう。

武器が山ほど

金の忍者刀にダイナマイトに炎・・・用途別の武器は既に豊富に供給されている。だが、カイが使える武器はアーケードポッドの背面に取り付けられたものが全てではない。そこに収まり切らなかった武器が山ほどあるのだ。

それは先述のパッケージに掲載されていた手鎌や大刀など。またそれぞれの武器は2つずつ付属しており、量もたっぷりである。カイ2人で抱えなければ持ちきれないくらいだ。

おそらくこのアーケードポッドはレベル上げやスキル上げ、上限解放などといった武器の強化要素を実装している。武器の強化や上級武器を手に入れるためには、ある程度のコインを投入する必要があるはずだ。

しかし多くの強力な武器が使えるようになれば、それだけ戦いを有利に進められる。オンライン対戦においてもライバルたちと渡り合えるだろう。勝ち続けるためには投資と研鑽は欠かせない。常にアップデートとされる武器を進化させ、公式大会があればそれに備えよう。

レゴ ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714の総評

レゴ ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714は、アーケード筐体とゲームの世界を再現した面白いコンセプトのセット。ゲームの世界のカイということで、ミニフィグのデザインも個性的なものになっている。

多くの装備だけでなくミニフィグ2体をも収納できるアーケードポッドの機能性、そして山盛りの武器。小さなセットだがミニフィグ、アクセサリーパーツ、入れ物、シールなど、実に多くの要素を凝縮した楽しいセットだ。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー カイ・アバター:アーケードポッド 71714

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