カイとゼンの修行をレビュー! レゴ ニンジャゴー スピン術トレーニング道場 70606
レゴ ニンジャゴー 70606 スピン術トレーニング道場は、カイとゼンのミニフィギュアが付属し、忍者の修行道具を組み立てることが出来るセットだ。拳と鉤爪の杖の扱い方を学んだり、ガーマドンのサンドバックを殴ったり・・・豊富なメニューで忍者を育成できる。修行は忍者を裏切らない! さあさっそく修行に取り掛かろう。
カイとゼンのミニフィギュア! 二人をスピン術トレーニング道場で一流の忍者に育てよう
ミニフィグは2体が付属。忍者のカイとゼンだ。二人は共に道場へ通って研鑽を積む仲で、いつも修行道具を使ってレベルアップを図っている。
カイのミニフィギュア。カイはTVアニメ「レゴ ニンジャゴー」シリーズに登場する炎系の忍者だ。また、シリーズにおける頼れる主人公でもある。そのカイは、黒頭巾に赤いバンダナを締め、二刀差の刀ホルダーを背負い、Vネックの赤い服を着て黒いズボンを穿く。レッドが主人公であることが多い戦隊ものを彷彿とさせる赤い服は、まさに主人公にふさわしい姿といえるだろう。今日彼はゼンと一緒に道場へ特訓に来ていて、自らの得意武器である刀と新境地の杖さばきを洗練させるつもりだ。
前述の通り、カイは背中にソードホルダーを背負う。ホルダーは刀ホルダーと肩当てが一体化しているため、攻撃と防御をこれひとつで行うことが可能だ。刀ホルダーは二本の刀を差し込む二刀差となっているが、これは以前レビューした闇の玉座での決戦 70651のスカイラーのクロス型ホルダーと異なり、二連型である。カイのホルダーの差し口は右上にあるため、刀を引き抜くときは体の右上から両手で二刀同時、または片手で一刀をスパッといこう。
なお、肩当ては左肩のみに備えられているが、両肩タイプのスカイラーとこの点も違っている。おそらくこの仕様は右にある差し口とのバランスを取るためだろう。敵が既に刀を抜いている状態においては、まず左肩を前に出して肩当てで攻撃を受け、その間に刀を抜いて形勢を同じくするという戦法が考えられる。
カイのメイン武器は日本刀。刀の刃渡りはおそらく5尺3寸ほどだろう。カイはこの刀を使って、同じく刀をメイン武器とするロイドと共に剣術を磨いているのだ。
カイは敵が多かったり強敵の場合は二刀流を解禁する。彼が二刀を振り回せば敵も味方もイチコロだ。
カイの顔はリバーシブルヘッド。A面の顔は右眉の上に傷跡があり、左眉の上には絆創膏が貼ってある。眉間にはシワが寄り、両眉は目と繋がるほど凛々しい。それに比べB面は対照的にコミカルな顔になっていて、白い歯を見せながら笑っている。やっちまったぜという顔にも見えるし、へへっと照れた顔かもしれない。彼はおそらくオンとオフの切り替えが上手なタイプなのだろう。
ゼンのミニフィギュア。ゼンはテレビアニメ「レゴ ニンジャゴー」シリーズに登場するアイス系の忍者だ。白い頭巾に結晶のマークが付いたバンダナを巻き、矢筒を背負い、手には弓を持っている。スネーク・ジャガーの空中戦艦バウンティ号 70618と同じ服装や装備だが、その他にも黒バンダナを巻き上半身に青ラインが加えられた「スネーク・ジャガーのバイクバトル 70639」や、黒マスクをつけ上半身を複数のベルトで固めた「挑め!ドラゴンコロシアム 70655」、氷デザインの「スピン術マスター」など、デザインが異なる様々なバージョンがこれまでに登場している。そんな彼は今日、カイと共に道場へやってきていて、ハンマーや刀を使った武術の腕を磨くつもりだ。
レゴ(LEGO)ニンジャゴー 空中戦艦バウンティ号 70618
レゴ(LEGO) ニンジャゴー スネーク・ジャガーのバイクバトル 70639
レゴ(LEGO)ニンジャゴー 挑め!ドラゴンコロシアム 70655
ゼンの後姿。背中には矢筒を背負う。矢筒には2本の弓矢が入っていて、手持ちの弓の分と合わせると3本の矢を携帯。3本あれば、2本でガーマドンを倒してもまだ余裕がある。彼は弓が得意なので、取り巻きの敵を1本の矢によって2、3人は倒せることだろう。
前述までの通り、ゼンは弓を得意とする。ニンジャゴーの主要メンバーにおいて数少ない遠距離攻撃を担当しているのだ。その飛び道具という特性から、メンバーの中で一番最初に敵を攻撃することが多くなるため、彼の役割はとても重要である。相手をより消耗させた状態で近接攻撃担当に回さなければならないからだ。ゼンは味方の勝利を確実にするため、出来るだけ相手を削ろうと今日も鍛錬を積む。だが彼の弓はすでに相当の領域に達しているから、現在道場ではもっぱらいざというときの近接戦闘を想定した特訓を強化しているということだ。
ゼンの顔はリバーシブルヘッド。ちらし寿司に使う“きざみ海苔”のような眉毛と青い目がくっついた険しい顔を回すと、まゆげと目が離れて“たくあん”や“白かまぼこ”のような口の形をした大きな笑顔になる。海苔とたくわん・・・さすが忍者だけあって和風のおいしさが詰まった顔だ。
5種類のアイテムで鍛えろ! 一流の忍者を育てる修行とは
スピン術トレーニング道場の壁。道場の名前や局中法度のような理念が書かれたり、紋章の判子が押されたような巻紙が掲げられている。日本の道場がよく再現されているようだ。また、壁の両側には武器が取り付けられている。打撃部分に拳型の杖と手甲鉤が取り付けられた杖の2本だ。2種類の杖は取り外しができるため、修行で使うことも可能。どちらか好きな武器をとってもいいし、どちらも持たせて両腕を鍛えてもいいだろう。
なお、武器を“杖”といったが、見た感じどちらかというとハンマーのほうが近いような気もする。杖といえば打撃もできるが、魔法を放つ道具といった印象が強い。しかしレゴ社の説明によると、これは“杖”に当たるようだ。まあ、どちらにしろ杖でビシバシ殴って修行しよう。
案山子(かかし)のような形をした道具。形状が入り組んでいるため、的確に打撃を与えるのが難しい。この道具にしっかりとした感触の打撃を入れられるようになれば、敵にも的確にダメージを与えることができるようになるだろう。
案山子風にはミニフィグの手で掴むことができる部分がある。その部分を掴んで体を浮かせれば体幹や腕の筋肉を鍛えることが可能だ。きつくなるまで粘ってしっかり体を鍛え抜こう。
ガーマドンを模したダミーおよびサンドバック。このサンドバックはガーマドンを目の前にしても取り乱したりすることがないように訓練するための、仮想ガーマドンというべきものだ。日々このサンドバックをガーマ“ドン!”という感じにドンドンと殴りつけていれば、いずれはガーマドン本人への恐怖心や苦手意識が薄れていく。そして自分に自信がつけば、本物のガーマドンと対峙したってへっちゃらなのだ。
サンドバックは長い間この道場で殴られ続けてきた。彼を倒すということはレベルが100上がるほどの価値があると言い伝えられてきたからだ。何十年、何百年かは分からない。もしかすると何千年かもしれない。ともかく彼は殴りに殴られた。殴られ屋と違って報酬を貰うことができないにも関わらずだ。今回のように誰かのダミーとされて敵意を向けられることもあれば、修行に疲れた者、仲間との実力差に挫折した者、おなかが空いた者に八つ当たりされることなど日常茶飯事だった。しかし、それでも彼は立ち続けた。どんなに殴られても決して倒れないタフさが彼にはある。現にこの3年はあれだけ殴られたのに傷ひとつ負っていない。そう、彼は不屈のサンドバックなのだ。今日も彼はあらゆる攻撃を真に受けながらも立ち続ける───
サンドバックは稀によく兜を奪われることがある。おちゃめな忍者の手によってだ。しかしそれも無理からぬことだろう。彼の兜はガーマドンのそれのレプリカだが、その武将のような兜はかっこいい。若い忍者達が集う道場にあっては争奪戦になること必死なのだ。
刀のラック。ラックは二刀差となっていて、ちょうどカイとゼンの分がある。修行によって刀が刃こぼれしたときの予備としてや、気兼ねなく使える刀として活用できるだろう。
カイ「ゼン、俺の背中は預けた!」
レゴ 70606の総評
2017年時は1000円前後と、頭巾を被った忍者のミニフィギュアを集めるセットとしては最もコストパフォーマンスがよかった。それも主要キャラクターがふたりというのが嬉しい。また、武士の兜が欲しい人や、拳と手甲鉤などの特殊なパーツを手に入れたい場合にも向く。もちろんセット自体の実用性も優れていて、あの修行この修行といろいろな遊び方が出来るだろう。このセットのかわいい修行道具を並べれば、カイとゼンのパワーアップの真実味も増すに違いない。なお、2018年12月に後継モデルといえる「ニンジャの修行 70680」が登場した。
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