レゴ ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676をレビュー! かっこいいロボットと光の翼

70676i

レゴ ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676(LEGO NINJAGO Lloyd’s Titan Mech 70676)は、ロイド、ゼン、ヴェックス将軍、ブリザード軍人といった6体のミニフィグや、ガンダム風のかっこいい巨神メカ タイタンウィングを組み立てることが出来る新セットだ。2019年6月7日金曜日発売。全876ピース。

ミニフィグのクリアパーツと不透明パーツの一体成型という新時代を感じさせる試みや、レゴラーが作るような本格ロボットも登場する豪華な内容が魅力的。ここからはあまりに特筆すべき点が満載なミニフィグと、令和最初の人型レゴロボである巨神メカ タイタンウィングを徹底レビューしていこう。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676

ブリザード軍出現! タイタンメカを直ちに開発しよう

パッケージの表

パッケージの表。ロイドが操縦するそびえ立つ巨神メカや、その周りから攻撃を仕掛ける敵、地上の敵をスピン術トルネードスピナーによって掃討するゼンなどが描かれている。

パッケージの裏

パッケージの裏。巨神メカから切り離されたタイタンウィングが飛行する様子が描かれ、コックピットの開閉ギミック、翼の切り離しギミック、手裏剣スライサーの仕掛け、スピン術の指南などもプリントされている。

パッケージの側面

パッケージの側面。ミニフィグ6体のイメージや名前が印刷されている。また、そのリストの右には実物大のゼンのミニフィグもプリント。後述する経緯からこのセットの主役ともいえるゼンは、やはりここでスポットを浴びた。

外箱を開封

外箱を開封。箱の中には組立説明書1冊と袋6つが入っている。1の袋は、ミニフィグ3体とウイングを作り、2は胴体、3はミニフィグ1体と上腿および大腿部、4は下腿部、5はミニフィグ1体と両腕、6はミニフィグ1体とタイタンメカの顔とスピンユニットをそれぞれ組み立て。

翼や脚部や腕などのパーツが袋ごとにきれいに分かれている様子は、それぞれの部位を全て集めてひとつのおもちゃを完成させる食玩に似ているかもしれない。

なお、マニュアルの4ページと5ページには袋の番号ごとに何を組み立てていくのかが分かりやすく示されているから、どのような順番で組み立てるのか事前に把握しやすいだろう。

1の袋

1の袋を開封したところ。1にはミニフィグ3体とタイタンウイングのパーツが入っている。

3体のミニフィグとタイタンウィング

3体のミニフィグとタイタンウィングを組み立てたところ。1ではまずミニフィグから組み立てていく。

3体のミニフィグとタイタンウィング

巨神メカ タイタンウィングのパイロットであるロイドが先陣を切って登場し、光の翼がその姿を現せば、巨神メカの胎動が強まるだろう。

2の袋

2の袋を開封したところ。2には巨神メカの胴体を組み立てられるパーツが入っている。

胴体を組み立てたところ

胴体を組み立てたところ。胴体にはコックピットも含まれているから、全身の完成が待ちきれない場合にはさっそくロイドを乗せてしまうのもいいだろう。

3の袋

3の袋を開封したところ。3にはミニフィグ1体と上腿のパーツが入っている。ミニフィグは敵の弓兵。彼が登場したことにより、現在ロイドは敵3人に囲まれる不利な状況だ。早く仲間の忍者の登場が待たれる。

巨神メカの太もも

巨神メカの太ももを組み立て、胴体に取り付けたところ。胴体に脚がつくことにより、巨神メカは二足歩行ロボットの片鱗を見せはじめた。

4の袋

4の袋を開封したところ。4には下腿部のパーツが入っている。

膝から足首

膝から足首までを組み上げたところ。巨神メカはこれでいよいよ立つことが可能になる。

5の袋

5の袋を開封したところ。5にはミニフィグ1体と両腕のパーツが入っている。

両腕を取り付ける

両腕を組み立てて胴体へ取り付けると、巨神メカは武器を持つことが可能になる。

6の袋

6の袋を開封したところ。6にはミニフィグ1体と巨神メカの顔のパーツが入っている。

6の袋

最後に登場したミニフィグは、ロイドの味方であるゼンだ。ゼンが現れても敵の数のほうが多いことは確かだが、仲間がいればひとりのときよりも多くの力を発揮できるだろう。

顔を取り付けたところ

巨神メカの顔を組み立てたところ。巨神メカはこれでさらに男前になった。

クリアパーツと一体化!? レゴ新時代の幕開けか

ここからはミニフィグをレビューする。ミニフィグは6体が付属。ロイド、ゼン、ヴェックス将軍、ブリザード戦士、ブリザードソードマスター、ブリザードアーチャーの6人だ。

この6人は氷のネバーレルムを舞台に、壮大な戦いを繰り広げることになるが・・・。忍者側のロイドとゼンは、敵4体を相手にしなければならないという数的不利の状況である。

レゴ ロイド・ガーマドン

レゴ ロイド・ガーマドンのミニフィギュア。ロイドはTVアニメ『レゴ ニンジャゴー』シリーズに登場する主要キャラクターだ。彼はグリーン・ニンジャで、緑色の忍者服がトレードマーク。このセットにおいては巨神メカ タイタンWのパイロットとして活躍する。

ソードホルダー

ロイドのミニフィグにおいては濃緑の鉢巻を巻いた緑色の頭巾のヘアパーツを被り、首と胴体の間に右肩を守るための肩当て付きの一本差しソードホルダーのネックパーツを装備し、手には金色の刀を持っている。ソードホルダーには銀色の刀が一本差し込まれているから、金色の刀が錆びたときや手持ちの武装がない場合にこの刀を抜こう。

黄金の刀

メイン武器である黄金の刀は石突にフサフサが付いていて、刃と鍔は背中の銀色の刀より大振り。ロイドのメイン武器だけあって見た目も作りも立派だ。このゴージャスな刀を一太刀浴びせれば、敵をひるませることが充分可能だろう。

上半身のボディパーツには肩当と一体化したバックル式プレーンベルトや忍者服、濃緑の帯などがプリント。ロイドは肩当てのネックパーツの下にさらに肩当てを身に着けていることになり、彼がいかに右肩を守っているか、重要視しているかが窺える。

ロイドの右腕は茶色、左腕は忍者服と同じ緑色。左右の腕でカラーが異なっているのだ。この左右の違いが何を意味するのかは分からない。だが、おそらく右腕にプロテクターのような防具を取り付けているのだろう。右肩を重点的にガードするロイドのことだ。右腕をプロテクトしていたとしても不思議ではない。

下半身のレッグパーツにはハーネスのようなリング付きの帯が張り巡らされ、膝にはステッチとリベット(鋲)がついた膝当てもプリント。ロイドは肩だけでなく膝関節の防護も重視しているようだ。

なお、これらロイドの上半身と下半身のボディペイントは、同時期リリースのレゴ ニンジャゴー 魔境のブリザード神殿 70678やロイドのアイスバトル 70671のロイドと同じデザインになっている。もし、違うデザインのロイドが欲しいのなら、買うモデルに注意したほうがいいだろう。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー 魔境のブリザード神殿 70678

レゴ(LEGO) ニンジャゴー ロイドのアイスバトル 70671

ロイドはリバーシブルヘッド

ロイドはリバーシブルヘッド。やや変化は少ないが、険しい顔からお茶目な笑顔にチェンジすることができる。敵を発見したときには険しい表情して集中を高め、敵を蹴散らした後には景気のいいお茶目な表情に変えてあげよう。

レゴ ゼン・ジュリアン

レゴ ゼン・ジュリアンのミニフィギュア。ゼンはTVアニメ『レゴ ニンジャゴー』シリーズに登場するロイドの仲間だ。このセットにおいては、スピン術トルネードスピナーの使い手として活躍。

ホワイト・ニンジャ

そのゼンはホワイト・ニンジャのトレードマークである白い忍者服を着用し、クリアパーツと不透明パーツが組み合わされた頭巾のヘアパーツを被り、ロイドのように肩当て付属ベルトを装着、腰にはアイス系ニンジャらしい水色の帯を締め、手には水色の手袋をはめている。格好としてはロイドの装備とほぼ同じだ。ただ・・・

ロイドやブリザード兵が完全武装しているのに対して、ゼンは刀もソードホルダーも装備していない。言わば丸腰状態だ。しかし、これには理由がある。ゼンは前述の通り、スピン術トルネードスピナーを兵器とするからだ。

ゼンはスピンのキレを落とさないため、そしてスピン攻撃にのみ集中するため、あらゆる武器を持たない。そう、ゼンはこのセットにおいてスピン術の達人であり、高いプロ意識を持っているのだ。

禁じられたスピン術のフードエレメント

禁じられたスピン術のフードエレメント──────

ゼンはロイドのように頭巾を被っている。この頭巾の正式名称は禁じられたスピン術のフードエレメントといい、サイヤ人の髪の毛に似たデザイン。色からすると超サイヤ人ブルーといったところだろうか。

ただ、クリア部分はサイヤ人のような髪の毛ではないはずだ。レゴ ニンジャゴー トルネードスピナー 70681から70684のパッケージを見る限り、このクリア部分は頭に電流のようなものが走っている表現に思える。

この電流のようなものとはおそらく、燃えたぎるハートや溢れ出る力が具現化した、オーラのようなものだろう。その見た目は覚醒した忍者の雰囲気がよく表現されていて、抜群のかっこよさだ。

しかし、この頭巾はクールなだけに留まらない。忍者が頭巾を被ること自体は至極当然、だがしかし・・・ゼンのそれはただの頭巾ではなかった。変哲のある頭巾だ。ゼンの頭巾はこのセットのミニフィグにおいて最も特筆すべき点のひとつであり、最も魅力的な点のひとつでもある新パーツじゃった。

ゼンの頭巾は髪の毛のようなクリア部分と頭巾によって構成されている。ここで、この2つの要素が分割によって表現されていたならば、特段話すことはなかっただろう。しかし、クリア部分も頭巾部分も、なんとひとつのパーツで表現されていた。そう、ゼンの頭巾は組み立て不要の新しい一体成型パーツだったのだ。

このようにクリア部分と不透明部分が一体化したパーツは、筆者の記憶を思い起こす限りレゴ ニンジャゴーにおいては初めてお目にかかる代物である。全く新しい表現だ。

新成型技術を解放しただけなのか、新機軸を打ち出したのか、実験的なものなのかは分からない。だが、いずれにしても一体成型がレゴ社の新しい挑戦であることは確か。これまでありそうでなかった、そんな要素を盛り込んだのだ。おそらくこの挑戦は満を持したものだったろう。

これまでもひとつのパーツに複数の色が使われたケースは存在していた。現にロイドの頭巾だって、マスクと鉢巻部分の色は異なっている。この色分けには、おそらくバンダイのシステムインジェクション技術のようなものが使われているのだろう。ただ、今回のフードエレメントのようにクリア部分と不透明部分が一体成型されたパーツではなかった。

しかし今回、ついに新パーツが投下。このことは、こういったクリア融合パーツが今後、ミニフィグに留まらず多くのパーツに普及していく・・・そんな新時代の幕開けを予感させる。まさに、令和最初のリリースにふさわしい、画期的かつ歴史的なフードエレメントといえるかもしれない。

フードエレメントバージョン

なお、ゼンのようなフードエレメントを被った忍者たちは他のセットにおいても登場する。カイ、ジェイ、そしてこのセットにノーマル頭巾で付属するロイドにもフードエレメントバージョンが存在するのだ。

しかし、ここで厄介なのが、フードエレメントVer.は1セットにつき1体しか付属しないことである。フードエレメントの忍者はトレーディングカードやビックリマンシールでいうところのレア扱い。それもシークレットレアだ。全てのフードエレメントVer.をコンプリートするためには多くの投資が必要になるだろう。最もかっこよく、未来的なフードエレメントの忍者を分散して商品化・・・。レゴは販売戦略がうまい。

禁じられたスピン術のフードエレメント

ゼンの顔はデュアルフェイス仕様。歯を食いしばった凛々しい顔とニンドロイドの顔のふたつがある。人間味のある顔から、アンドロイド風の顔に変えれば、また違った雰囲気のゼンを楽しむことが出来るだろう。

スピン術トルネードスピナー

ゼンがスピン術トルネードスピナーを乗っているところ。このスピナーは、ゼンに別働隊のような役割を与えている。ロイドが巨神メカ タイタンウィングを操って多くの敵を引きつけている間に、ゼンがスピン術トルネードスピナーを駆って敵地上部隊を掃討するという役割だ。

これほど大きなサイズの巨神メカ タイタンウィングが暴れていたら、敵はロイドの相手で手一杯のはず。その隙にゼンのスピン術トルネードスピナーによって速攻を仕掛ければ、意表を突かれた相手はひとたまりもないだろう。

スピン術トルネードスピナーはコマのように回転を加えることにより、中のゼンごと勢いよく回る。このスピナーを操縦することは難しいが、上手にコントロールできるようになれば豪快な攻撃が繰り出せるはずだ。的確なタックルは敵を吹き飛ばし、大きなダメージを与えるだろう。

レゴ ヴェックス将軍

レゴ ヴェックス将軍のミニフィギュア。ジェネラルVEXは氷のネバーレルムのブリザード軍団を率いる将校だ。配下の兵士を率い、忍者であるロイドやゼンと敵対。

そのヴェックス将軍は武将の兜のヘッドパーツを被り、鎧のネックパーツを装備し、手には槍を持って武装している。兜は鍬形と眉庇と鉢とシコロによって構成。V字の鍬形はクリアパーツによって表現され、鉢と一体化されている。

鎧は胸板と弦走と大袖などによって構成。それらの構成要素は全て一体化されているため、本物の武士のように鎧の着用に時間が掛かることはないだろう。

黒い槍

黒い槍は刃の部分が多い。形状からすると、薙刀なのかもしれない。鍔に近い柄の部分にはブリザード軍の指揮官旗が取り付けられていて、この槍の持ち主が一兵卒ではないことを示している。そう、この槍はヴェックス将軍のものであり、一軍の将にふさわしい特別仕様になっているのだ。

また、指揮官旗は青い旗だけでなく、黄色や茶色の旗も付属している。ブリザード軍の作戦や気分によって旗を入れ替えれば、複数のファッションや着せ替えを楽しむことができるだろう。

黒い槍

なお、兜と鎧にも先述のゼンで見られたクリア部分の融合が見られる。クリア部分はネバーレルムの氷を表現したものだろう。兜は鍬形部分、鎧は全体に氷が散りばめられて鎧兜と一体化。特に鎧の氷部分は複雑な配置になっていて、レゴの驚くべき技術力を窺わせるものだ。

その氷の見た目は、日本のテレビアニメ『ギルティクラウン』に登場するアポカリプスウイルスの結晶のよう。氷があまりに細かく散りばめられているため、外れてしまいやすいのではないかと心配になるくらいだ。

さらに、ヴェックス将軍は鎧兜だけでなく、左腕も氷になっている。ゼンの頭巾にしても将軍の鎧にしても、ミニフィグ本体でなくミニフィグアクセサリーにクリア部分が付いていたが・・・ここにきてミニフィグ本体にまで氷が導入されたのだ。

鎧兜と違って不透明部分と合体しているわけでなく、腕全体が透明になっているだけではあるものの、腕だけがクリアなミニフィグも珍しいだろう。というか、おそらく初登場ではないだろうか。この透明な左腕には、もしかしたら特別な力が秘められているのかもしれない。

レゴ ブリザード戦士

レゴ ブリザード戦士のミニフィギュア。ブリザードウォリアーはブリザード軍に所属し、ロイドたちと対立。ヴェックス将軍のような防御力の高い立派な鎧兜を身に着けていることから、ある程度階級が上の兵士だと思われる。おそらく、ヴェックス将軍の右腕か直属の部下だろう。

氷の刀

そのブリザード戦士は前述のように兜と鎧を身に付け、手には氷の刀を持つ。鎧兜はヴェックス将軍と同じデザインだが、色は異なる。ヴェックス将軍が黒い鎧兜なのに対し、ブリザード戦士は赤い鎧兜を装備しているのだ。ヴェックス将軍が伊達政宗なら、ブリザード戦士は真田幸村といったところだろうか。

俺の力

氷の刀は、後述のブリザードソードマスターと同じ形状。そのため、武器にはヴェックス将軍のような個性は感じられない。ただ、そのシンプルな氷の刀と一刀流の佇まいは、逆に畏怖の念を抱かせる。おそらく一見単調に見えるその刀は、ブリザード戦士の強烈なオーラをまとっていることだろう。

レゴ ブリザードソードマスター

レゴ ブリザードソードマスターのミニフィギュア。彼もブリザード軍に属する剣術家だ。その剣術の達人は黒い笠を被って、黒いマントを纏い、両手に氷の刀を持っている。今流行りの二刀流というやつだ。

帽子を被った二刀流の使い手という特徴は、マンガ『BLEACH』に登場する京楽春水やジブリアニメ『風の谷のナウシカ』のユパ・ミラルダに似ている、かもしれない。

ブリザードソードマスターは前述までのブリザード軍人と同じく左腕が透けている。1つのセットで2人も腕が透けているとはなんとも豪華。ただ、前2人のように鎧兜は装着していない。これはおそらく二刀流との兼ね合いだろう。武器が増えて重くなった分、機動力を損なわないために鎧兜を外し軽量化しているのだ。

鎧兜を外せば防御力はもちろん下がってしまう。だが、それを補って余りあるだけの剣術の腕がある。つまりはそういうことだ。さずがソードマスターというだけある。彼の斬撃を受けたものは、切られたと分からないうちに倒されてしまっているだろう。

ブリザードソードマスターが被っている笠

ブリザードソードマスターが被っている笠は、以前レビューしたレゴ ニンジャゴー ニンジャの修行 70680のウー先生のダミーが被っていたものとは違うデザイン。

今回の笠は、おそらく三度笠だろう。放浪の旅をしているサムライがよく被っているイメージがある。丸みと厚みがあり、より日除け効果が高そうな形状だ。ブリザードソードマスターはこの三度笠を被ることにより、さすらいの剣豪感を醸し出しているのかもしれない。

ブリザードソードマスターのマント

ブリザードソードマスターのマントは、以前レビューしたレゴ ハリー・ポッター ホグワーツ特急 75955のディメンターのような形状。ギザギザしていたり、所々穴が開いたりしている。一般的なマントと違い、とても凝ったデザインだ。この特別感、彼のマスターの称号は伊達ではないということか。

2本の刀

ブリザードソードマスターが武器としている2本の刀は、先述のブリザード戦士が手にしている刀と同じもの。氷の刀であることを表現するために、刀の色は水色になっている。

この水色の刀というのはこれまでに意外となかったのではないだろうか。水色になるほど冷えわたるキリッとした切れ味の刃を持ってすれば、どんな鎧や盾であろうと容易く貫けそうだ。

大部分が透明

なお、ブリザードソードマスターには驚くべき特徴がひとつ残されている。おそらく、ゼンのフードエレメントやヴェックス将軍の左腕をも凌ぐ、インパクトのある特徴だ。そのサプライジングな特徴とは・・・ヘッドパーツの大部分が透明になっていることである。

なんとブリザードソードマスターのヘッドパーツは顔面と後頭部を除き、そのほとんどが透明。特に彼の頭を真正面と向こう正面から見るとその透け具合がよく分かるだろう。表情がおまけのように付いているような状態で、美しく透けているのだ。その透け加減は、もはや芸術的といえるかもしれない───

と、ゼンのフードエレメントの流れを受けてここまで捲し立てたものの・・・実はこの現象は簡単に説明が付く。普通のクリアパーツに顔のペイントを施しただけなのだ。先述のゼンのフードエレメントとは製法が違うのである。

これまでも、レゴ ゴーストバスターズ エクト 1 & 2 75828に付属するゴーストの顔のようにクリアパーツにプリントというのは存在した。だから、ゼンのフードエレメントのような新展開の要素ではないだろう。

レゴ (LEGO) ゴーストバスターズ エクト 1 75828

とはいえ、クリアヘッドパーツにプリントが施されていることも珍しいことに変わりはない。なんだこれは!?と驚愕したその気持ちは、決して間違いではないのだ。

透けている部分と不透明な部分が混在したヘッドパーツは、製法に関しては新規性のあるものではなかったかもしれない。しかし、スタイリッシュさを巧みに表現したという点において非常に価値あるものといえるだろう。

レゴ ブリザードアーチャー

レゴ ブリザードアーチャーのミニフィギュア。ブリザードアーチャーもブリザード軍団の一員で、このセットにおいては唯一の遠距離攻撃要員として登場。頭には鍬形を取り付けられる兜を被り、首には肩当てを付け、手にはボウガンを持っている。

肩当てが透明

彼は将軍や戦士のように左肩は透明ではないものの、その代わりとして肩当てが透明になっている。この透明な肩当てというのは希少性が高く、おそらくこれまでに一度も存在したことはないだろう。しかも肩当にはトゲトゲもついていて、デザイン性も高い。ブリザードアーチャーは棘の肩当てを身に付けることにより、ちょいワル感と小物感を演出しているようだ。

ボディペイント

なお、上半身のボディペイントはブリザード戦士と同じデザイン。ヴェックス将軍やソードマスターとは鎧のデザインが異なっている。このアーチャーと戦士は赤い胸当てをつけているが、将軍とマスターは氷の胸当てをチョイスしているのだ。

右腕の色

また、右腕の色は白く、これもまた戦士と同じ。ブリザードアーチャーと戦士は同じ派閥に属しているのか、ボディペイントと右腕のカラーなど共通点が多い。ただ、それと同時にアーチャーの左腕は赤、戦士は氷と違いも見受けられ、レゴ社がアレコレと変化を加えていることも分かる。おそらく、この変化は意識的なものだろう。

同じブリザード軍においてもボディプリントに違いをもたらし、腕の色にも4通りの組み合わせを用意する・・・。レゴ社は単調になることを回避するため、多くのアイデアを取り入れているようだ。クリア一体成型の表現を見ても分かる通り、ミニフィグのデザインはどんどん進化していく──────

巨神メカ、大地に立つ!! 光の翼は分離して戦闘機に

巨神メカをレビュー

ここからは巨神メカをレビューする。巨神メカはロイドが操る二足歩行ロボットだ。全長28約センチで、レゴのロボットにおいて最大クラス。実際に手にとってみると想像以上に大きく、そして重い。

その重量感は、これぞ本物のロボットを手に入れた!という満足感に寄与している。さらに、かっこよさもパッケージで見るより5割増。よりスタイルがよく主人公機感が強まって見えるのだ。

その巨神メカの最大の特徴としては、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場するデスティニーガンダムやストライクフリーダムガンダムに似た光の翼を備えていることがまず挙げられる。

その光の翼の見た目はまさにミノフスキー粒子が光っているよう。クリアパーツの形状もガンプラのクリアパーツにそっくりだ。おそらくこの巨神メカは日本のロボットアニメの影響を少なからず受けているのだろう。

レゴにおいてこれほど本格的かつ日本のロボットアニメに対してリスペクトを感じるレゴロボが公式より登場したことは、日本人として嬉しい限りである。もはやここまで完成度が高まってしまえば、ガンプラのように内部フレームを備えたレゴメカが登場する日も近いかもしれない。

巨神メカのタイタンウィング

レゴ 巨神メカのタイタンウィング。タイタンウィングは巨神メカの背中に接続されている翼および飛行ユニットだ。前述のように、ガンダムの光の翼のようなデザインをしている。

また、レゴ ニンジャゴー エレメント・ドラゴン:ファイヤーオーシャン 70627の翼にも似ており、未来的かつ幻想的な雰囲気だ。その華やかさから、タイタンウィングは巨神メカにおいて一番最初に目が行ってしまう部分だろう。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー エレメント・ドラゴン:ファイヤーオーシャン 70627

タイタンウィングは巨神メカから独立し、飛行ユニットとしても運用することが可能。その運用法はさながらガンダムMk-IIのGディフェンサーだ。タイタンウィングが本体から離れ戦闘機として活躍すれば、巨神メカとのダブル攻撃により相手を混乱に陥れることができるだろう。

タイタンウィングのファン

レゴ タイタンウィングのファンおよびプロペラ。このファンは巨神メカから発生した熱を逃がしたり、巨神メカの大きな体のバランスを取ったり、飛行形態時の推力として活用される。

また、ファンの周りには手裏剣型の枠もあり、実用性が高いだけでなくデザイン性も優秀。手裏剣型の枠はこのセット専用のパーツが使用されており、その希少性とともにタイタンウィングのかっこよさを決定付けるアクセントとしても威力を発揮しているのだ。

レゴ タイタンウィングのボールジョイント

レゴ タイタンウィングのボールジョイント部分。このボールジョイントは光の翼とバックパックユニットを接続することに加え、光の翼の自由度の高い可動を実現する役割も備えている。

レゴ タイタンウィングのシューター

レゴ タイタンウィングのシューター。このシューターはタイタンウィングの主力武装となっている。緑色のアローをスプリングシューターにカチッとはめることにより、アローの発射ギミックを実現。

タイタンウィングで飛びながら敵を見つけたら、しっかりと狙いを定めて発射しよう。シューターの重い一撃を命中させることができれば、敵は遠くへ吹き飛んでいくはず。ただ、命中するかどうかはロイドの腕次第だ。

レゴ タイタンウィングの機関砲

レゴ タイタンウィングの機関砲。タイタンウィングが飛行形態のときに限り機関砲として機能する。この機関砲は前述のシューターのような発射ギミックは備えておらず、デザイン的なものだ。

レゴ 巨神メカの顔

レゴ 巨神メカの顔。彼の顔は武士の兜を被ったようなデザインになっていて、おでこにはドラゴンエレメントの角およびVアンテナのような鍬形がついている。そのガンダムのVアンテナっぽい鍬形がついたロボットの顔は、日本人にとってよく見慣れたデザインだ。

Vアンテナといえば、男の中の男には必須のアイテム。そのVアンテナがついている巨神メカが男前でないわけはない。そう、巨神メカの顔はまさしく男前だ。それも、男が惚れるかっこよさ。やはりVアンテナロボにハズレなし、である。

Vアンテナ

Vアンテナは装飾として固定されているだけではなく、上下に動かすことも可能。首が無いために顔を左右に動かすことはできないが、Vアンテナの裏をメンテナンスする際には持ち上げて対応しよう。

顔全体を上下に動かせるギミック

レゴ 巨神メカは顔全体を上下に動かせるギミックが搭載。ロイドが搭乗するときには巨神メカの顔を上げ、乗り込んだ後には顔を下げる。ロボットアニメのようにリアルな場面が再現できるのだ。

レゴ 巨神メカのコックピット

レゴ 巨神メカのコックピット。この操縦席にはミニフィグ1体を乗せることができる背もたれ付きのスペースがある。ここには巨神メカのパイロットであるロイドが乗り込み、巨神メカを操縦。ロイドが巨神メカの全ての性能を引き出すための重要な場所だ。

コックピットの両脇には排気ダクトのようなパーツが設置。これが本当に排気ダクトなのか、それとも空気清浄機やエアコンなのかは分からない。ただ、これがもし空気清浄機なら花粉やPM2.5への備えは万全だ。

エアコンだったとしても、白熱した戦いの最中においても体をクールダウンさせる効果が期待できるだろう。いずれにしろ、何かコックピットの快適性を高める目的を備えたパーツであることは確かだ。

レゴ 巨神メカの胴体

レゴ 巨神メカの胴体。胴体の前面には黄金のアーマーが装着されている。ガンダムでいうと、胸の排熱ダクトに当たるだろうか。このアーマーは胴体だけでなくコックピットも守っており、とても重要な装甲だ。そのこともあってか、このアーマーも手裏剣型の枠と同様に特注パーツとなっている。

黄金のアーマー

黄金のアーマーはその煌びやかな黄金色とスタイリッシュな形状により、巨神メカのデザイン性を高めることにも貢献。さらにアーマーの上にはポッチも備えられているため、ミニフィグを固定することもできる。このポッチに敵兵を乗せれば、敵がコックピットのパイロットを狙おうと這い登ってきている緊迫の場面を表現できるだろう。

メカニカル

アーマーは複数のテクニックパーツによって胴体と接続。その複雑なテクニックパーツの組み合わせによる接続は、とてもメカニカルな雰囲気だ。

巨神メカのポールドロン

巨神メカは両肩にもアーマーがある。このポールドロンにはプリントパーツとシールが使用されており、その模様は和の雰囲気だ。

ポールドロン

ポールドロンはコックピットの後方にあるテクニックパーツと接続。ポールドロンを先述のタイタンウィングのように上下左右に動かすことが可能になっている。

レゴ 巨神メカの肩関節

レゴ 巨神メカの肩関節。肩関節はタイタンウィングのようなボールジョイントではなく、特殊なパーツの組み合わせによって構成されている。おそらく、肩関節には新規性のあるパーツが使われているはず。言葉で説明することは難しいが、まさにガンプラのような肩関節が採用されているのだ。

肩関節はその特殊なパーツ群により、ボールジョイントを超える可動域を実現。きれいにバンザイしたり、前倣えのポーズをとることが可能だ。この充実した可動域があれば、ダイナミックかつ新しい表現を編み出すことができるだろう。

レゴ 巨神メカの肘関節

レゴ 巨神メカの肘関節。この肘関節は光の翼と同じくボールジョイントによって接続。肘関節はやや動きが制限されるものの、肘の曲げ伸ばしはしっかり行える。

レゴ 巨神メカの手裏剣スライサー

レゴ 巨神メカの手裏剣スライサー。手裏剣スライサーは六方に刃を備えた六方手裏剣だ。テクニックパーツによって手の甲に装着されている。手裏剣スライサーは手に固定されることになるため、今回は遠距離武器ではなく近接武器として登場。

六方手裏剣スライサー

この六方手裏剣スライサーには回転ギミックが搭載されている。手裏剣スライサーを直接的に回すことにより、六方刃が高速回転するのだ。大きな、そして鋭利な六方刃が容赦なくスピンする光景はまさに狂気、いや凶器。

おそらく、手裏剣スライサーは巨神メカ タイタンウィングにおいて最も凶悪な武装といえるだろう。もしこの手裏剣スライサーに敵が巻き込まれれば、その敵はスライ・・・いや、そのようなことは考えたくもない。手裏剣スライサーがひとたび回転を始めれば、それを目撃した敵は恐ろしさのあまり戦意喪失してしまうことだろう。

レゴ 巨神メカの手首

レゴ 巨神メカの手首。手首は金色の橈骨(とうこつ)部分に接続。十字軸によって固定されているため、手首に関しては回したり曲げたりすることはできない。ただ、肩と肘があれだけ動けば、手首が稼動しないハンデは影響を及ぼさないだろう。

レゴ 巨神メカの指

レゴ 巨神メカの指。この四本の指は一本一本が個別に取り付けられており、全ての指を動かすことができる。その繊細なギミックは、まるでガンプラのパーフェクトグレードのようだ。指を握って拳を作ったり、指を広げてみせたり・・・4本も指が動けば、細かな表現が可能になるだろう。

レゴ 巨神メカの日本刀

レゴ 巨神メカの日本刀。この巨大な日本刀はミニフィグが携帯していたアクセサリーパーツの刀とは異なり、大部分が複数のパーツによって成り立っている。特に柄から刃の根元にかけてはテクニックパーツが多様されており、凝った作りだ。

また、柄の赤いテクニックパーツには後述の手のひらに日本刀を固定するための“くりぬき”も用意。この日本刀は作りごたえがあるだけでなく、ユーザビリティの良さも兼ね備えているのだ。

レゴ 巨神メカの手のひら

レゴ 巨神メカの手のひら。手のひらにはテクニックパーツのコネクターペグが仕込まれている。コネクターペグはまるで手首に隠された武器のように指の中にうまく隠されており、あえて手のひらを見なければ普段目立つことはない。

仮止め

レゴ 巨神メカに日本刀を持たせたところ。先述の日本刀の穴に前述のコネクターペグを差し込み、指を閉じて柄を握れば・・・日本刀は手のひらに固定される。カチッと完全固定されるわけではなく仮止めの状態だが、なかなかの保持力を得られるだろう。ポロポロと刀を落として苛立ちを覚えることはないはずだ。

レゴ 巨神メカの股関節

レゴ 巨神メカの股関節。股関節は巨神メカの胴体と2ヶ所を接続する。これは、1ヶ所の接続だった肩や肘関節とは異なる組み方だ。股関節を二ヵ所も固定してしまったら、一見可動範囲が限られそうだが・・・

前屈

前屈OK、適度な股割りOK、スクワットNG、タイタンキックOK、岩石落としNG、かかと落としOK・・・。巨神メカの股関節は思った以上に動いてくれる。

レゴ 巨神メカの大腿部

レゴ 巨神メカの大腿部。この大腿部には股関節用の関節カバーも備えられており、そのカバーは開閉ができる。カバーなのだから関節を隠していなければ意味はないが、内部フレームっぽい関節を露出してカッコつけるときにはオープンするのもありだ。

レゴ 巨神メカの膝関節

レゴ 巨神メカの膝関節。この膝関節は股関節と同じく上腿部に2ヶ所を接続する。膝関節に採用されているテクニックパーツは全く動く気配のない一体成形であるため、もちろん膝は可動しない。この事実はとても残念なことだ。。。

せっかく肩・肘・股関節が動くのに、膝が動かないとはまさに痛恨。おそらく、膝に可動部を設けるとタイタンメカの重さを安定して支えきれないと判断されたのだろうが・・・膝を曲げることができなければ、あらゆる構えやポージングに問題を生じさせるだろう。レゴ社は一番重要な関節にあえて欠点を残すことにより、ユーザーに改修の腕を振るわせるつもりなのだろうか・・・

金色の笠

レゴ タイタンメカの腓腹筋の内側と外側には金色の笠がはめ込まれている。この笠は以前レビューしたレゴ ニンジャゴー ニンジャの修行 70680のウー先生が被っていた笠の色違いだ。普段は被り物になる笠のアクセサリーパーツをマシンの一部として転用するとは、レゴ社はさすがの発想力である。

もし巨神メカ タイタンウィングの整備をしている最中に太陽の光を感じたら、この金色の笠を拝借して被るのもいいかもしれない。仕事が終わった後にこっそりと戻しておけば、きっと怒られない・・・とポジティブに考えよう。

レゴ 巨神メカの足首

レゴ 巨神メカの足首。この足首は肘関節と同じくボールジョイントによって接続されている。ただ、肘関節よりも可動域の大幅な制限を余儀なくされており、くねくねと足首を動かして遊ぶことはできない。

レゴ 巨神メカの足裏

レゴ 巨神メカの足裏。この足の裏は普段見えない場所でありながら、パーツの組み方に雑さがない。凹凸もなくなめらかだ。水虫や血色の異常も見られず健康そのもの。このコンディションの良さがあれば、巨神メカ タイタンウィングは大暴れしてくれることだろう。

なお、足首はなめらかすぎるあまりグリップ性能が低く、そこだけがやや欠点になっている。足を置いた場所から滑っていってしまい、安定して立たせられないのだ。股関節の保持力の弱さも相まってバランスが取りにくいため、タイタンメカを立たせるときは万が一倒れても大丈夫な場所に置こう。

レゴ 70676 ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィングの総評

レゴ 巨神メカの足裏

レゴ 70676 ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィングのミニフィグと巨神メカは、かっこよさがとことん追求されている。とくにゼンのフードエレメントと巨神メカの光の翼はインパクト抜群。一体成型技術や日本の伝統的なロボットアニメ風メカデザインにはレゴの新たな挑戦も感じられる。

また、巨神メカ タイタンウィングの豊富な可動部も大きな魅力のひとつで、肩・肘・指・股関節・足首など多くの関節が動く。あとは膝が動けばアクションフィギュアのようなポージングも可能だったろう。

ただ、膝が可動しなくとも動かせる箇所が多いことに変わりはない。全身10ヶ所以上の可動部を総動員すれば、巨神メカを余すことなく楽しみ尽くせるはずだ。攻撃性能の高いこの大きな巨神メカ タイタンウィングがいれば、忍者の大進撃は間違いなしである。

レゴ(LEGO) ニンジャゴー 巨神メカ タイタンウィング 70676

次の記事
前の記事

スポンサーリンク

関連記事

flight1a 復活のロイド! ハンターから逃げろ! レゴ ニンジャゴー 忍走中 2019

レゴ ニンジャゴーの世界でも「逃走中2019」ならぬ『忍...記事を読む


※HTMLタグは使えません。

内容をご確認の上、「送信」ボタンを押してください。