浮遊マントも再現! レゴ スパイダーマンのミニフィグをレビュー! 71031 ミニフィギュア マーベルスタジオ
レゴ スパイダーマンのミニフィグをレビューする。レゴ スパイダーマンのミニフィグは、レゴ 71031 ミニフィギュア マーベルスタジオにラインナップ。マーベル・スタジオ製作の連続アニメシリーズ『ホワット・イフ…?(What If…?)』にアベンジャーズのひとりとして登場する、浮遊マントを身に付けたゾンビ・ハンターのスパイダーマンをミニフィグ化した。
レゴ(LEGO) ミニフィギュア レゴ(R)ミニフィギュア マーベルスタジオ 71031
スパイダーマンにも浮遊マントが似合う! アクションタイプの蜘蛛の糸も付属
スパイダーマンは米漫画誌「Marvel Comics」に登場するスーパーヒーローだ。今回のミニフィグに関しては、空前の大ヒットを記録した実写映画作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを製作したマーベル・スタジオが手がけ、定額制動画配信サービス「ディズニープラス」にて配信するアニメ作品『ホワット・イフ…?』に登場するスパイディがモデル。そのアニメ版に盛り込まれたスパイダーマンにとっての新要素“浮遊マント”を再現していることが大きな特徴として挙げられる。
絶大な人気を誇るスパイダーマンということや浮遊マント付きということもあり、パックの中にパーツと一緒に入っている小さく折りたたまれたカタログには、全12人の中から4人のキャラクターのみがピックアップされた組み立て図に採用。レゴ マーベルスタジオ 71031において8番目にラインアップされたこのスパイダーマンはカタログにおいても存在感バツグンだ。
スパイダーマンのミニフィグはミニフィギュアシリーズに共通するようにプリントがとても凝っている。トルソーやレッグパーツはもちろんのこと、腕にも細かいプリントが施されているのだ。このように腕までプリントが行き届いているのは通常セットのLEGO スーパーヒーローズシリーズにはあまり見られない傾向。今回のスパイダーマンはワンランク上のリッチなプリントといえる。
ヘッドパーツに描かれたマスクを見ても、黒い糸によるスパイダーウェブおよび蜘蛛の巣を模した定番のデザインはもちろんのこと、目の太い縁取りや銀色部分の美しさも印象的。他のスパイダーマンのミニフィグにはない銀色部分が角度によって光り、まるで鋭い眼光のように見えるところなどはとてもクールだ。
ボディに印刷されたスーツはマスクと同じくスパイダーウェブや中央の蜘蛛マーク、赤と青を基調とした色合いなど、まさにスパイダーマンといった定番のデザイン。基本的にはレゴ スーパー・ヒーローズ スパイダーマン&ドクター・オクトパスのメカバトル 76198のミニフィグに雰囲気が似ている。
しかしこちらのほうが全体的に線が太くなって力強さが感じられたり、シンボルの蜘蛛マークがリアル路線ではなく記号的な模様感が高められていたり、随所に線が描き足されて情報量が増していたり・・・大幅にディティールアップした仕上がりだ。
さらに、銀色の装備“ウェブ・シューター”が手首にプリントされている点もポイントが高い。スパイダー・シルクと呼ばれるクモの糸を発射する機械であるウェブ・シューターがミニフィグにおいて再現されたことはおそらくこれまでほぼ無かったことだからだ。このウェブ・シューターが付け加えられたことで、71031のスパイダーマンのミニフィグに先進性や再現度の高さがより一層備わったといえる。
ホワット・イフ版スパイダーマンのミニフィグにおいて最も特徴的なのが“浮遊マント”およびクローク・オブ・レビテーション。同じくマーベル・コミックに登場するドクター・ストレンジの羽織る浮遊マントがアニメ版スパイダーマンのアイテムとしても採用された。
浮遊マントとはただファッションではなく、意思を持った“存在”ともいうべきキャラクター。その名の通り浮遊したり羽織る者のサポートもするらしい。詳しいことは知らないのだが、とても気が利いたマントのようだ。
スパイダーマンのミニフィグにおける浮遊マントは、大小2枚のマントを折り目を工夫して上下に伸ばすことで襟が立った一本のマントを表現。この表現手法は以前レビューしたレゴ バットマンムービー リドラーのなぞなぞレーサー 70903に付属するカレンダーマンのそれと同じだ。
真紅の見事なマントを羽織ったスパイダーマンのミニフィグはとても豪華だし、浮遊マントを愛用する元祖のドクター・ストレンジに負けないくらい似合っている。マントを纏ったスパイダーマンのミニフィグはおろらくこれまでに登場していない新要素であり、そのことも特別感を高める要因だ。密度の濃いプリントとオーラのあるマントという要素を備えたスパイダーマンのミニフィグは、マーベルファンおよびスパイダーマンファンにとってまさにコレクターズアイテムといえる仕上がりである。
71031のスパイダーマンにはマスクなしバージョンの顔が付属。やや口元のシワが目立ち、落ち着いた大人の雰囲気が感じられる表情をしている。実写映画版スパイダーマンの主人公であるピーター・パーカー役の歴代俳優にはトビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドがいるが、ミニフィグに関してはトビー・マグワイアかトム・ホランドのどちらかに近い顔つきだろうか。ただ、アニメ版ホワット・イフではアンドリュー・ガーフィールド寄りかもしれない。
マスクなしの素顔はデュアルフェイス仕様。マスクありはヘアパーツがなく裏面の顔を隠せない関係上ひとつの表情のみだが、素顔にはひとつのヘッドパーツにふたつの表情が備わっている。A面の自信に満ちた顔から、目の下にシワを寄せて困った感じの表情に変えられるのだ。このようにマスク顔と素顔を合わせると3つの顔を選べることになり、遊ぶときにその豊富な表情を使い分けられるから面白みがある。
スパイダーマンといえば、先述のウェブ・シューターから放たれる蜘蛛の糸“スパイダーウェブ”という技が有名。今回のミニフィグにおいてはそのスパイダーウェブを表現したアクセサリーパーツが付属する。
このスパイダーウェブには以前レビューしたレゴ ニンジャゴー 空中戦艦バウンティ号 70618やレゴ アジアンフェスティバル 春節のお祝い 80105において提灯をかける紐として活用されていたパーツを採用。今回は使い方が全く異なるが、変形性の高いパーツを用いたことで非常に優秀な“糸”として機能する。
そのパーツの長さやポッチ受けを活かして建物や乗り物などに取り付くこともできるし、誰かに巻きつけて動きを封じることも可能だ。見た目が華やかなスパイダーマンのミニフィグに持たせるにふさわしく、動きを制限しないアクションタイプのパーツである。
- 次の記事
- MCU最強のヒーロー!? レゴ スカーレット・ウィッチのミニフィグをレビュー! ミニフィギュア マーベルスタジオ 71031
- 前の記事
- レゴ 古代の戦士のミニフィグをレビュー! Collectible Minifigures Series 21 71029
スポンサーリンク
関連記事