レゴ 中世の戦士のミニフィグをレビュー! Minifigures Series 20 71027

レゴ 中世の戦士のミニフィグをレビューする。中世の戦士はMinifigures Series 20に登場するミニフィグだ。頭部をすっぽりと覆う鎧兜のグレートヘルムを被り、サイズ感のある精巧な作りのソードを持つというシンプルなカッコよさが魅力。その定番のスタイルは、キャッスルシリーズが途絶えた近年において最も正統派かつ正義の騎士のミニフィグといえる。

レゴ(R) ミニフィギュア シリーズ20 71027

中世の戦士が登場! かっこいいグレートヘルムや西洋剣も

ピース数

中世の戦士のミニフィグは全9ピース。Minifigures Series 20の中ではピース数が多いほうだ。赤い羽飾りがひとつ余るため、頭が寂しい他のミニフィグに流用することも可能である。

中世の戦士

中世の戦士は、その名の通り中世の時代に活躍した兵士だ。ミニフィグにおいては兜や羽飾り、ヘッド、ソール、レック、スタンド、盾、剣によって構成。兜がバケツヘルムであることから、中世でも11世紀から14世紀に存在した戦士をモチーフにしていると思われる。

グレートヘルム

中世の戦士の中世らしさを最も演出しているのは、やはりグレートヘルムだろう。頭のほとんどを覆うバケツ型の兜、グレートヘルム・・・それは中世の戦士のかっこよさを最大限に高めるアイテムだ。そのゴツさ、迫力、重量感は、まさに男のロマンである。

『キングダム・オブ・ヘブン』や『クルセイダーズ』などの十字軍およびテンプル騎士団を題材にした映画において頻繁に登場し、抜群の知名度と鉄板のかっこよさを誇る鎧兜とは何だったか・・・中世の戦士はそのことを再び思い出させてくれた。

正統派ヒーロー

どんな戦士でも等しくカッコよくする魔法のヘルメット・・・しかし、お城シリーズが終了した昨今においてグレートヘルムの登場頻度はとても少なくなっている。

以前レビューしたレゴ ネックスナイツ シールドセット ロビン 70333のように、今やコスプレ用として付属する場合がほとんどだ。ミニフィギュアシリーズにおいて時折ラインナップされる戦士のバケツを除けば、入手する方法は限られる。そのため、あまり手軽に数を揃えられないのが現状なのだ。

そういったグレートヘルムへの憧れや渇望という補正も加わり、中世の戦士の魅力をさらに押し上げている。しかも今回の中世の戦士が悪役ではなく、久方ぶりの正統派ヒーローともなれば尚のことだ。まさに彼はグッドタイミングで登場した、戦況(空気)を読める最高の戦士であるといえる。

プルーム

中世の戦士にはクールな兜の他にも華やかさをアップするためのアイテムが付属。それが前述のグレートヘルムに取り付ける赤い羽飾りだ。この装飾用の羽飾りはプルームと呼ばれており、形状は異なるもののギリシャ兵やローマ帝国軍も使用していた。

この色鮮やかなレッドプルームによって兜を飾れば、その人物のスペシャル感は一段と増すことだろう。現に中世の戦士の勇ましさも倍増している。グレートヘルムとの相乗効果により、それ以上といっても過言ではない。

ソース顔

中世の戦士のグレートヘルムを外すと、実に味わいのある顔が現れる。いくつかのシワが刻まれ、口ひげとあごひげを蓄えたソース顔の戦士がそこにはいた。

グレートヘルムの覗き穴から垣間見える目と眉毛からは若い戦士かとも思えたが、どうやらベテランの戦士だったようだ。しっかりと前を見据えた目、濃口なヒゲ、不敵な笑み・・・おそらく戦場で200人以上、決闘では100人以上の相手を倒してきた歴戦の顔だ。

中世の戦士は決してかませ犬ではなく、狩る側の人間である・・・そのことは彼の顔がしっかり物語っている。

王国

中世の戦士は黄色と黒の服を着用。服に用いられた黄色と黒は、おそらく彼が所属する王国や軍のイメージカラーを反映しているのだろう。史実においてはイングランドに存在したマーシア王国が黄色を基調とした軍服を身に着けていたが、彼はレゴ世界のどこかの王国を守っているに違いない。

なお、服の上からはチェインメイルによって胸部をガード。チェインメイルはプリント上ではやや控えめな量に見える。ただ、おそらくは服の中にも鎖帷子を着込んでいるはず。少しくらいの打撃では微動だにしないから安心しよう。

西洋剣

中世の戦士の武器は西洋剣。彼の時代を考慮すると、おそらくアーミングソードかバスタードソードだろう。レゴの西洋剣は直剣のブレイドやブレイドに彫られたフラーという溝、刃と柄の間にある鍔、筋彫りが施されたグリップ、グリップの下にあるポメルなどを忠実に再現。レゴの剣としてはサイズが大きく精巧であり、価値は高めである。

小型の盾

中世の戦士が手にするのは剣だけではない。取り回しがよさそうな小型の盾も持つ。このシールドは服と同じく黄色を基調とし、プルームや手袋やベルトのような赤色による縁取りもプリント。そして盾の真ん中には黒いカラスが羽を広げる。そのエンブレムとおぼしき意味深なカラスを見るに、彼が所属する国は“クロウ”王国という名前かもしれない。

グリップ

盾の裏側には丁字のグリップがある。ミニフィグは丁字の一とJの二ヵ所を持つことが可能。戦い方に応じてグリップの持つ位置を変え、盾を自在に操ろう。

レゴ 中世の戦士のミニフィグの総評

レゴ 中世の戦士のミニフィグの総評

レゴ 中世の戦士のミニフィグは、近年稀に見るド直球な騎士だ。この騎士道精神にあふれた戦士を手持ちの軍隊に加えれば、軍はさらに洗練されるだろう。

また中世の戦士を手に入れたら、同シリーズのバイキングも揃えたい。やや時代はズレるが、ヨーロッパの地へ略奪にやってきたバイキングを迎え撃つという構図が成り立つからだ。騎士vs.ヴァイキングの熱い戦いをぜひ実現させよう。

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