究極武装のロビン! レゴ 70333 ネックスナイツをレビュー
レゴ 70333 ネックスナイツ アルティメット・ロビン シールドセットはネックスナイツシリーズのキャラクターの中でロビンにスポットを当てたセットである。多くの装備やアクセサリーが登場し、特に大型シューターは魅力的。スター・ウォーズで使われるレアなパーツもある。ではレビューしよう。
パッケージの表。LEGOとNEXO KNIGHTSのロゴ、ロビンのCG、スマートフォンをシールドに向けてネックスパワーをスキャンし、ゲームアプリ「レゴネックスナイツ:マーロック2.0」に取り込む方法などがプリントされている。
パッケージの裏。所有しているスマホやタブレットで先ほどのゲームアプリをプレイできるか確認するデバイスチェックのページや、その他サイトアドレスの紹介、各種マーク、シールなどがある。
開封すると、ふたつの袋と組立書が入っている。
全75ピース。
ミニフィギュアは1体が付属。ナイツアカデミーに所属するメカニックのロビン・アンダーウッドだ。髪は茶髪で、顔の頬にソバカスがあり、胸にシンボルマークのニワトリがプリントされた青い制服を着ている。いつも赤い工具箱を使って装備の開発に精を出しているのだ。これから彼を自身がハンドメイドしたという装備で豪華にしていく。
上半身にアーマーやヘッド、ヘア、レッグをはめ、ソードとシールドを持たせれば、デフォルトのロビンが完成。ちょっぴりゴツくなって、フル装備への第一段階というところだ。
その最初のゴツさに貢献しているアーマー。肩当は大きくせり出している。鎖骨のあたりにはリベットが埋め込まれ、メカらしさを高めると同時に未来的だ。これだけ先進的な鎧、もう上半身の防御に隙は無いようにも思えるが・・・まさかの胸部がくりぬかれている。これでは一番大事な心の臓が守れないではないかと思われるかもしれない。だがこれはアーマーを着ていてもシンボルマークが見えるようにするための仕組みなのだ。
レッグは子供用の固定タイプ。そのため、足を前に出したり歩くポーズなどはとれない。クレイやアーロンが標準レッグなのに対し、ロビンだけが子供レッグ・・・コンプレックスという体の小ささが反映されてしまった。だがこの短足が後に武装のボリュームを引き立てることになるともいえる。
背中に取り付ける巨大な武装を組み立てているところ。武装はふたつのシューターとそれを接続するソケットで構成される。シューターを立たせてみると、それひとつで既にロビンよりも大きい。これが子供用レッグでなければ、高さは上回っていたかもしれない。
シューターに組み込んだボールジョイントを左右のソケットにそれぞれはめたところ。一体化させるとミニフィグを乗せるロボットではないかという雰囲気になった。また、ガンダムでよく登場する換装ユニットのようでもある。
ソケットの水色のポッチ受けをアーマーの背中にある2×2のポッチに装着すれば、ミニフィグとシューターが合体する。付けているのか付けられているのかはアレだが、これでロビン自慢の主砲が実用化へ近づいた。
シューターはボールジョイントによって広い可動範囲を備えている。前後左右上下に動かし自在に角度を調節できるのだ。説明書に載っていない自由なポージングも楽しめるだろう。
背中にはまだひとつポッチが余っている。今回このポッチを使うことはないが、自分で工夫すればロビンをもっと豪華に出来るはずだ。
先ほどのシューターに弾およびビームを挿し込んでいるところ。シューターには鍵穴のような穴があり、その穴は発射口から底部まで貫通している。そこに細長い棒状の弾を込めるようになっているのだ。
両方のシューターに弾込めが終わったところ。これで重武装の実戦投入が可能になった。
とても迫力のある武装だ。そして並の人間では背負えないサイズだ。無理をすれば肩こり腰痛必至。吉田や伊調レベルでなければ難しいだろう。これを背負ってしまうロビンのタフさ、足腰や体感の強さには驚かされる。
両手に武器を持ち、背中には巨大なビーム砲・・・まさにロマンである。デンドロビウムやサイコ・ザク、山済みのレゴ・・・盛りに盛られた圧倒的な存在感にロマンを感じずにはいられないのだ。
シューターの後ろからはオレンジ色の弾が半分ほど突き出る。意味深なはみ出し具合だ・・・。つい押したくなるような、押せば何かが起こるような、そんな気がするだろう。そう、もちろんこれは気がするだけではない。ギミックが関係していることは確かだ。
さっそくミニフィグの背中側から棒をまっすぐ押し込んでみる───むむっ? ファイアーできない・・・何かが引っ掛かっている感触。。。どうやら少しコツがいるらしい。ロックを解除するように下に押してみよう。そうすると弾をスムーズに前へ飛ばすことができるギミックが搭載されているのだ。
なお、写真では弾が浅く納まっているため勢いよく飛ばすことは出来ない。飛ばす場合はパチッと音がして、しめじの傘のような先端付近の棒が見えなくなるまでしっかりはめこもう。ただ、組み立て中は誤射や事故を防ぐためにも、弾を浅く入れておくか抜き取っておいたほうが安全だ。目に見えないほどの速度で撃ち出されるため、運用時の跳ね返りにも注意しよう。
ミニフィグの次はベースだ。ベースはミニフィグを乗せるスタンドと装備を設置するふたつの武器庫で構成されている。中央にあるネックスナイツの乗り物のボンネットみたいな尖ったパーツがスタンドだ。
スタンドの左右には武器庫がある。正面から見て右の武器庫には黄色い盾、2本の青い弾、ギザギザの雷光が設置。そして左には銀色の鎧兜、白い盾、ふたつの骨付き肉が盛り付けられている。
武器庫のシールドは角度を変えることが可能。通常は傾けきっておくため、動かすことに意味はないが一応。
完成したベースの台座に、完全武装のロビンが乗ろうとしている。その様子はまさしく王座に登り詰めた戦士だ。
ロビンの登壇をもって全てが結集した。ここに究極武装のロビンが誕生したのだ。スタンドの上のロビンは、いつもより得意げな表情に見える。それもそうだろう。全て手作りという最高品質の武装を身に付け、自らが築き上げた王国に君臨しているのだ。その満足感たるや計り知れないものがある。
ベースは後ろから見てもたっぷりだ。もはや人間がいるのかすら分からないほどメカにあふれている。ロビンだと分かるのは小籠包のような茶髪だけだ。
シールドセットでは、ベースに設置されている豊富な装備を使って着せ替えを楽しむことが出来る。ヘアを鎧兜にしたり、シールドを模様替えしたり・・・
こちらは説明書に載っている組み替え例。左の武器庫の装備を使っている。まずヘアパーツは茶髪から西洋の鎧兜に。この鎧兜はキャッスルシリーズでも使われていた。
右手の剣は骨付き肉に持ち替え。骨付き肉は棍棒にもなるようだ。しかしこれだけおいしそうなお肉。おそらく、かじりながら戦うに違いない。食用と武器を兼ねた、おいしく戦える新しいコンセプトの武器だ。ただ食べ過ぎると小さくなって攻撃力が落ちてしまうのが欠点ではある。
シールドは青から白に変更。シールドの模様替えはネックスパワーと呼ばれる青・白・黄色の3色のクリアパーツから選べる。毎回取り外すのは少し面倒だが、シールドの銀色の枠に好みのカラーのネックスパワーを付け替えることが出来るのだ。
ネックスパワーには色の違いのほか、それぞれ異なる紋章がプリントされている。青は両口スパナとめがねレンチがクロスしたもの。白はロビンの胸のシンボルマークと同じニワトリ。黄色はギザギザを噴いたドラゴンだ。色だけでなくデザインで選ぶのもいい。
なお、背中のシューターは残念ながら外されてしまうことに。。。シューターは不動のスタメンと思いがちだが、説明書では背負わない例もある。あくまでオプション扱いということだろう。
こちらも説明書の組み合わせ。今度は右の武器庫を使う。まずシューターのオレンジ色の弾を青い弾に入れ替えた。
次に右手は雷撃に持ち替え。雷撃はクワガタの大顎のような形をしていて、青から水色に変化するグラデーションが美しい。このアクセサリーパーツは既出で、レゴのスター・ウォーズシリーズにおいてダース・シディアスが放っているものと同じだ。高額セットに付属している印象のため、レア度の高いパーツである。スター・ウォーズのセットを見て、雷撃をほしいと思った人は多いだろう。だが、値段にひるんで諦めた人もまた多いはずだ。そんな人にとってもこのシールドセットはチャンスである。1000円前後で究極のロビンと雷撃が手に入るのだ。
最後にシールドを黄色のネックスパワーに。うん、青い雷撃と黄色い盾の組み合わせは鮮やかでいいなー・・・んっ?待て待て・・・先ほどは骨付き肉に合わせて白い盾、そして今度は雷撃に合わせて黄色い盾・・・ここであることに気づかないだろうか? 思い出してみよう。白い盾はニワトリ、黄色い盾はギザギザを噴くドラゴン・・・もう分かっただろう。そう、シールドは適当に組み合わせられていたわけではない。武器の種類に合わせられていたのだ。
骨付き肉にはニワトリ紋章の盾、雷撃にはギザギザドラゴン。骨付き肉は鶏肉だと連想できるし、ドラゴンのギザギザは火を噴いているのではなく雷を落としていると分かる。エジプトの壁画のように意味を持ったこの見事なマッチングを知って、思わずなるほどと感心させられてしまった。
お肉や雷撃などの希少なアクセサリー、いくつもらってもうれしい鎧兜と剣。そしてランスの翼やアクセルの拳など、他のシールドセットと比較しても最大の武装。さらに武器と盾の絵柄の仕掛け───ロビンのセンスのおかげでバラエティに富んだ面白みのあるシールドセットだった。さて、ロビンとともに華々しい攻撃を仕掛けるとしよう。
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