レゴ 31065 緑の下のカフェテラス! コーヒーマシンや駐車場も
台形の窓がオシャレなタウンハウスにおいてレビューしたレゴ クリエイター 31065 タウンハウスを、3in1のひとつである街のカフェに組み直した。街のカフェにはカフェテラス、コーヒーマシン、バイク駐車場、屋上の温室などがあり、メインモデルに負けず劣らず充実した組み替えモデルとなっている。それではレビューしていこう。
街のカフェを上から見たところ。カフェテラスや屋上を一望できる。
カフェの店内を見よう
カフェは開閉が可能。ヒンジパーツによってパカッと開くと店内が二分割され、建物全体は長方形から四角形になる。展開したカフェはコーヒーメーカーや椅子や両開き窓がある室内と、出入り口や観葉植物やハンガーフックがある屋内が横並びとなり、席についてコーヒーを飲むお客やお店を出入りする人の様子を同時に見られるのだ。
展開して四角形になったカフェは、片流れ屋根の一軒家のようにも見える。カフェテラスが庭だとしたら、ガーデンテーブルやチェアがある庭とベンチがある屋上を備えた素敵なマイホームだ。
カフェの店内部分には外開き窓やフィックス窓があり、ガラス張りに近くなっている。そのため隠れ家的なカフェではないが、閉塞感はもちろんない。きっと多くの光が差し込み、明るい店内になっていることだろう。
展開した建物は、カフェテラスの隣にバイク駐車場がくる。この駐車場には付属のスクーターをとめておこう。
バイク駐車場の外側の壁には大きなくりぬきがあり、そのくりぬかれたスペースに腰を下ろすことができる。座れる部分にはタイルパーツが使われているため、座り心地もいいだろう。このオシャレなスペースは、お客がカフェの余韻に浸ったり、カフェの店員が休憩時間に外の空気を吸って一休みするのにうってつけだ。
パーゴラのある上品なカフェテラス
カフェは店内だけでなく、外でも飲食できる。喫茶店の3分の1はカフェテラスになっているのだ。テラスにはふたつの椅子とひとつのテーブルが設置されている。椅子とテーブルはどちらも脚がないボックスタイプとなっており、足を入れるスペースがない分、多少狭く感じられるものの安定感は高い。ただ席がふたつということで、人気のテラスはすぐ満席になる可能性があり、競争率も高そうだ。なお、ふたりで共有するテーブルの中央にはポッチがひとつあり、コップかケーキのプレートを固定しておける。
カフェテラスは3ヵ所にある黒い柵で囲まれている。ふたつの柵の上は茶色いタイルパーツとなっており、手を置いても安心だ。柵のひとつは赤い花で飾られ、カフェテラスをかわいい雰囲気にしている。
コーヒーメーカーがある部屋の外壁にはオーニングテントが取り付けられている。台形の窓がオシャレなタウンハウスにおいてはベッドに使われていた丸みを帯びた水色と白色の日よけがそれだ。オーニングテントの一部はカフェテラスに向かって伸び、写真で男性が座っている席を若干カバーしている。
また、カフェテラスにはもうひとつ日よけが備えられており、女性が座る席の側面と頭上をパーゴラによってカバーする。このパーゴラは、タウンハウスにおいて避難梯子だったものだ。パーゴラの側面には3つの葉が元気よく伸びた赤い花が飾られ、頭上にはふたつの黄色い花が咲く“つる植物”や葉っぱのような緑で覆われている。こちらはオーニングテントよりもしっかり席をカバーしているため、日差しを避けたいならパーゴラの緑の下がいいだろう。日焼けを気にするお客を、植物が日差しを和らげて守ってくれるはずだ。
次世代!? 屋上には温室が併設
屋上には緑色のベンチやランプ、そして温室がある。ベンチは背もたれがなく少しばかりデンジャラスだが、一人がゆったり座れる大きさがあるため、テラスや店内だけでなく開放的な屋上で一服するのも楽しそうだ。景色を眺めながら穏やかに味わう珈琲は、きっと格別に違いない。
こちらは温室。屋上の大部分をこの温室が占める。考えてみるとカフェに温室が併設されているという次世代かつ興味深い店舗だ。確かにおいしい飲み物を楽しむと同時に植物で癒されるというのは、とても合理的に思える。この喫茶のオーナーはアイデアに富んだ先見性のある人物に違いない。
温室の窓には開閉ギミックがある。植物に水をあげたり、じっくり鑑賞したいときは窓を開けよう。
温室には2ヵ所に水道が備えられている。両方の蛇口をひねれば両側から満遍なく植物に水が行き渡るだろう。
熱帯植物に水を与えた後は窓の閉め忘れに注意だ。室内で育てられる植物が長時間に渡って外気に触れることは好ましくない。活きのよさを保つためにも管理には気をつけよう。
カフェにはコーヒーマシンやハンガーラックも
屋上を取り除けて撮影したカフェの内部だ。カフェテラス、店内、駐車場の広さは同じであることが分かる。
カフェテラスの床の一部にはポッチのある青いパーツとフラットな水色のタイルパーツが交互に並べられている。タウンハウスではテレビ台に活用されていたパーツだが、上品な床の模様に生まれ変わった。普段はミニフィギュアや物陰に隠れがちな場所であるが、さすが上級モデル。見えにくいところにもこだわりが感じられる。
また、椅子の白い部分も凝っている。単調な正方形ではなく、山型食パンが2斤並んだようなデザインになっているのだ。このキュートな椅子を見れば、座るのが楽しくなるだろう。
一部の壁と天井を取っ払ったカフェの店内。展開した左の店内には業務用の大型コーヒーマシンと4本脚の椅子が設置。コーヒーメーカーは壁に埋め込まれ本格的な雰囲気だ。ラテ、エスプレッソ、フラペチーノ・・・どんなメニューがあるかは分からないが、このコーヒーメーカーがドリップした珈琲には期待せざるを得ない。
4脚の椅子はフラットとポッチで構成されており、ミニフィグを座らせても強くはまりすぎないよう配慮がなされている。コーヒーマシンに最も近い椅子であり、すぐに座りたい人にとってはファーストチョイスになるだろう。
コーヒーマシンの店内には両開きの窓もある。窓からはカフェテラスを見ることも、反対にテラスから覗かれることもできるのだ。
右の店内には駐車場につながるドアやハンガーラックがあり、部屋の隅には植木鉢に入った観葉植物が置かれている。ドアから入室した人が脱いだ上着をラックに掛け、観葉植物を横目で確認する・・・そういう光景が容易に想像できる組み合わせだ。
先ほどのドアから退室すると駐車場に出る。スクーター1台をとめるには十分な、贅沢感すらある広々としたバイク駐車場だ。スクーターの運転者は周囲にぶつかることを心配することなく、快適に発車できることだろう。
街のカフェの総評
組み立て説明書はメインモデルのタウンハウスが82ページ、この街のカフェは68ページと若干ページ数が少なく、タウンハウスの庭のパーツや多角形の出窓はほとんど使われなかったため結構パーツも余り、3階建ては1階建てになってボリュームは落ちた。
しかし、充実した屋上やセンスにあふれたテラス、コーヒーを作る機械、バイクの駐車場などカフェに必要な要素を備えるだけでなく、温室というプラスアルファもあり、メインモデルに負けず劣らず見所が多いモデルである。
タウンハウスを組み直すのは面倒かもしれないが、その労力に見合ったカフェが完成すると言っておこう。こちらがメインモデルでもおかしくない作りだ。街のカフェに組み直した後には、逆にタウンハウスに組み戻すのが惜しくなっているかもしれない。
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