光の斧を持つ死神トルーパー! レゴ スターウォーズ 75197をレビュー
LEGO スター・ウォーズ ファースト・オーダー・スペシャリスト バトルパック 75197は、ジ・オーダーのミニフィギュアと移動および可動式砲台を組み立てることができるバトルパックだ。クールなペイントのトルーパーや目新しい近接武器が登場する。ここからは新規のミニフィグや砲台のギミックなどをレビューしていこう。
白黒のエクセキューショナーと光の斧
ミニフィギュアは4体が付属。主に映画『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』に登場する兵士たちだ。上官2名と執行人2名の構成。
ファースト・オーダー・ガンナーのミニフィグ。このセットに登場するタレットの砲手である。またこの執行部隊における最高指揮官でもある。ガンナーはインペリアル・ネイビー・トルーパーと似た大きなヘルメットが特徴的。ただ、ネイビーよりも凹凸が少なく形状もシンプルだ。顔の右側にマイクがプリントされており、そのマイクから部隊に指示を出していることは想像に難くない。
ファースト・オーダー・クルー。執行部隊のナンバー2である。レゴ スターウォーズでは比較的よく見かける兵士だ。操作パネル収納のレーザー砲においても登場した。顔が露出されておらず、ヘルメットやマスクによって覆われている。主な武装はブラッドシューターだ。しかし彼は砲手でもあり、前述のファースト・オーダー・ガンナーが持ち場を変えるときや倒されたときなどにおいては彼が砲手を務め、場合によっては指示も出す。またファースト・オーダー・ガンナーに疲れが見えるときも交代させてあげよう。そう、ホワイトな運用が肝心なのだ。
上官2名の軍服のプリントは同じである。シンプルだが学ランのようなかっこよさだ。
ファースト・オーダー ストームトルーパー・エクセキューショナーのミニフィグ。ジ・オーダーつまり味方の罪人を処分する任務を負った執行部隊である。通常のジ・オーダー・ストームトルーパーと異なり、ヘルメットの一部や腕に黒いペイントが施されていることや光の斧で武装していることが特徴。その特徴はデザインの違いだけでなく役割の違いも意味する。白黒と斧の執行部隊・・・。そうそれは白骨化した顔を黒いローブからのぞかせる死神を思わせるダークさだ。まさに執行部隊にふさわしい出で立ちである。ジ・オーダーに反逆したトルーパーたちにとって彼らは物騒な存在だろう。彼らの姿を見たときが罪人たちの最後になるのだ。商品名がスペシャリストとなっているが、まさに執行のスペシャリストといえる。
このセットの目玉のひとつである武器を組み立てているところ。光の斧およびレーザーアックスは3つのパーツによって構成されている。まず光の斧の柄の部分となる黒い棒およびライトソードに手のようなパーツのブラックバーホルダーをはめる。
次にレーザーアックスのブレード部分にあたる水色のクリアパーツをバーホルダーに取り付けている。ブレードはギザギザした特殊な形状になっており、そのデザインはパルパティーンの発するフォースライトニングのアクセサリーパーツを連想させる。このブレードの装着をもってレーザーアックスの完成だ。
トルーパーがスタッドシューターによって武装している光景はよく見る。だが近接武器を持っていることは珍しい。なおかつそれはライトセーバーのような光の武器だ。そしてそのレーザーアックスと呼ばれる光の斧はあまりにかっこいい。レーザーアックスを装備したエクセキューショナートルーパーズはジェダイやシスの暗黒卿とまでは言わなくとも、皇帝のロイヤル・ガードのようなエリート感や特別感を醸し出しているのだ。
4本の脚を持つレーザー砲! 脚は可動し指揮所は回転する
タレットは3つのシステムで構成されている。コントロールセンターと砲塔と脚部だ。まず始めにガンナーが搭乗するコントロールセンターを組み立てよう。エクセキューショナーがレーザーアックスで差している部分はフットプレート。砲手であるファースト・オーダー・ガンナーはこのフットプレートに腰掛ける。T字を足の間に挟むため安定感はバツグンだ。
このようにT字を足の間に挟むとミニフィグはしっかりと固定され、体を後ろに反らしてもグラついたり倒れたりすることはない。
コントロールセンターと砲塔を接続するテクニックパーツを用意したところ。
コントロールセンターの赤いテクニックパーツに先ほどのテクニックパーツを差し込んでいる。
テクニックパーツ同士を接続したということは・・・
この通り、レバーのように動かすことが可能。このギミックは砲身の角度を変える際に活用される。
前面にガードを取り付ければコントロールセンターが完成。
ふたつめのシステムである砲塔を組み立てているところ。この砲塔にも多くのテクニックパーツが使用され、その中にはスプリングシューターも含まれる。スプリングシューターは近年レゴ製品の多くに導入されている、主にアロー8を発射するためのギミックを備えたパーツだ。
砲身に見立てたテクニックパーツやライトソードを組み込めば砲塔の完成。
3つめのシステムを作る前に、先述のコントロールセンターに前述の砲塔を接続しよう。この状態では移動することはできないが固定砲台としては機能する。いつ敵が攻めてきても対応できるようにしておくのだ。
最後に3つ目のシステム、脚部を組み立てる。脚部は4つの脚によって構成され、砲台を支える役割があるのだ。この脚部には4つの脚を接続したり砲台を載せるために多くの特殊パーツが使われる。
4つのパーツで構成された脚を股関節とも言うべきグレーのテクニックパーツにそれぞれ接続すれば脚部の完成。脚部は4つの脚によって支えられ立たせることができる。まるでクモのようだ。また脚部のコントロールセンターに接続する部分にはターンテーブルが使用。ターンテーブルには上に載せたものを回転させるギミックが内蔵されている。つまりコントロールセンターを左右に回転させることができるというわけだ。
脚は上下に数段階動かすことが可能。個別に接続されているため、1本づつ動かすこともできる。1本を浮かせたくらいでは脚部は倒れないのでポージングの自由度は高い。なお4本全てを上げきったとしても透明な円筒パーツによって体を支えられる。
3つのシステムが準備できたら、それぞれを装着してタレットを完成させよう。スプリングシューターにレッドアロー8をカチッというまで挿し込めば攻撃準備も完了だ。
コントロールセンターの右側にはホルダーが備えられており、スタッドシューターを取り付けておける。ガンナーが砲撃や指揮に集中するときはスタッドシューターをホルダーに設置しておこう。
ガンナーをコントロールセンターに配置して、タレットの周囲にトルーパーたちを展開させれば部隊の配備は完了だ。遠くの敵はレーザー砲で倒し、接近してきた敵にはエクセキューショナーのレーザーアックスやクルーのブラッドシューターで対応しよう。レーザー砲はアロー8を後ろから押せば発射できる。歩兵のトルーパーにタレットを守らせ火力を維持して、敵に脅威を与え続けるのだ。
LEGO 75197の総評
このセットにおいて特筆すべきはやはり目新しい武器を持ったエクセキューショナーのミニフィグだろう。おそらくトルーパーの武器で最も大振りなレーザーアックスは迫力がある。そしてエクセキューショナーは追加された黒いペイントが格好いい。このセットを入手するほとんどのユーザーがエクセキューショナー目当てではないだろうか。とはいえミニフィグだけがこのセットの魅力ではない。確かにエクセキューショナーは最高だが、タレットの完成度も高いのだ。ひとつの兵器としてバランスの取れたデザインであるというだけでなく、動かせる脚、回るコントロールセンター、角度を調整できる砲塔、実際に発射できるレーザー砲といった複数のギミックも備えている。バトルパックのユニットには凝ったものもあればシンプルすぎるものもあるが、このタレットは前者だ。力強いエクセキューショナーと高性能なタレットの組み合わせはまさにふさわしいといえるだろう。
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