新型のサメも! レゴ シティ 60091 海底調査スタートセットをレビュー
レゴ シティ 海底調査スタートセット 60091は2種類のダイバーやサメ、無人潜水機、宝箱のジオラマが登場する海底調査隊シリーズのセットだ。口の開くサメや実際に宝を入れられる宝箱、アームの動く潜水機など小技が効いており、ダイバーたちが所持する貴重なアクセサリーも魅力。それではレビューしていこう。
パッケージの表。財宝を守ろうとするシャークと、お宝を奪おうとするトレジャハンターたちの攻防が描かれる。
パッケージの裏。ミニフィギュアの紹介や海中のシーンが印刷。
開封すると組み立て説明書1冊と袋がふたつ出てくる。袋に入っているのは全90ピースだ。
ミニフィグは3体が付属。他のスタートセットよりも1体少ないが、代わりにサメがプラスされている。
男性スキューバダイバー。足には赤いフィンを履いている。このフィンをしならせれば、水中をスイスイと泳ぐことができるだろう。全身には黒いウェットスーツを着用。赤いラインが入ってスタイリッシュだ。上半身には安全帯やグレーのウェイトベルト、レギュレーター、スパイラルホース、LPホース、残圧計、水深計を装備。現実で使用する装備品は一通りプリントされているようだ。両手には黒いグローブをはめ、片手にはコントローラーを持つ。コントローラはおそらく潜水機を遠隔操作するためのものだ。頭には赤いスーツを被り、潜水マスクをつける。潜水マスクは水色のクリアパーツで再現、呼吸を行うためのシュノーケルと一体になっている。
潜水マスクは上げ下げが可能。海から引き上げたときは、まず最初にこのマスクを外すことになるだろう。右手のコントローラーには受信部やゲージ、目盛り、ボタンらしきものなどがプリントされている。
背中にはエアタンクを背負う。海中で活動するために最も必要な空気の供給はこれで万全だ。
女性スクーバダイバー。先ほどの男性と同じ出で立ちだ。ただ、手に持っているアクセサリーパーツは異なる。
先述の男性が操縦担当なら、彼女は撮影担当だ。手には水中カメラを持つ。この防水カメラを構えて魚の群れやホッケ柱、サメの狩りなど、海で繰り広げられる様々な様子を動画や写真に収めるのだ。
デープシー・ダイバー。顔つきから推測するに、おそらくベテラン潜水士だ。手には赤いバールを持つ。これは宝箱の蓋をこじ開けるための工具だろう。
スーツやヘルメットは既出の二人とは全く異なる。スーツはオレンジ色。上半身には鎧のように丈夫そうな装備を装着している。2本の太いホースが特に印象的だ。頭にはスーツの延長ではなくヘルメットを被る。ヘルメットの水色の部分は可動式のマスクではなく、固定式のガラスのようだ。密閉力を高めた、より専門的なヘルメットに見える。
背中には2本のエアタンクを背負っており、他のダイバーよりも1本多く携帯する。ディープシー(深海)・ダイバーというだけあって、海中での長時間滞在を想定しているようだ。
サメを組み立てているところ。サメは上あごとその他のふたつで構成される。上あごが別パーツになっているのは、もちろん口を開閉させるギミックのためだ。
上あごをはめれば鮫が完成。ミニフィグとのサイズ差から、おそらく体長3メートルくらいはあるだろう。サメとしては平均的なサイズだ。顔には眼と眉毛がプリントされ、上あごと下あごにはギザギザとした歯がある。黒目には漫画のような白いハイライトが入り、サメにしては潤んだ目となっていて好感が持てる。目の上には、本物のサメには存在しない眉毛がプリントされており、目玉だけよりも感情が伝わる。必ずお宝を守り抜くという凛々しい眉毛だ。
顔から下の体には複数のヒレと鰓孔がある。ヒレは第1背ビレ、胸ビレ、尾ビレの3種類。第一背ビレは背中から上に伸びる。海面から飛び出して“サメが現れたぞ!”となるアレだ。胸ビレは左右に伸びる手のような部分。尾ビレは上葉と下葉で構成。鰓孔は胸ビレの上にあるアディダスのような3本の溝だ。
なお、目と眉毛のデザインや尾ビレの造形は、数年前のモデルと異なっている。今回のセットから変更されたものかは分からないが、新タイプのサメであるといえるだろう。
海底のジオラマを組み立てている。宝箱は茶色いボックス部分と灰色のフタで構成。フタを開ければ箱に宝物を入れておくことができるのだ。中身は赤いクリスタルやコインのような金が用意されている。箱に大事に納めておこう。
宝箱周辺の海藻をセットしているところ。海藻は剣のような濃緑と葉っぱのような黄緑の2種類だ。レゴによるとこの海藻は宝箱に絡み付いているという。確かに手前の黄緑色の海藻は宝箱を隠すように覆いかぶさっている。
無人潜水機を組み立てているところ。黄色いボディカラーの潜水機の前面には赤い円筒形のクリアパーツを取り付ける。用途は分からないが、ライトのようなものだろうか。赤い円筒形をドーム状の透明パーツで覆うと、まるでLED電球のようだ。
潜水機の動力を組み立てている。動力はエンジンとスクリュープロペラで構成。黒いプロペラのブレードは3枚羽根となっており、エンジンとはベージュのプロペラシャフトによって接続される。
ふたつの動力が完成したら、無人潜水機の両側に取り付けよう。そうすれば潜水機は推進力を得る。
機体の前面にロボットアームを取り付けた。このアームは左右に動かすことが可能。アームの先端にはカニのようなツメが備えられていて、宝箱のクリスタルを掴むこともできる。多少の操縦技術は必要になるだろうが、人間が立ち入れない場所のお宝はロボットアームを活用しよう。
ドームの上にはカメラが設置。カメラは前後に動かし角度を調節できる。先行させた潜水機のカメラからの映像を確認して慎重に探索を進めよう。
先述のスクリュープロペラはもちろん回転する。ここは人食いサメも現れる危険な海だ。もしサメに遭遇したら、潜水機につかまって逃げよう。この2基のプロペラをフル回転させれば、サメ以上の速度は出せるはずだ。おそらくサメを引き離せるだろう。
最後に、宝箱と無人潜水機が完成したところで全員集合。新サメの魅力に惹かれがちではあるが、大型ヘルメットに3ヶ所が動く潜水機、小物のカメラ、珍しい形の海藻など、意外と魅力の多いセットだった。サメ、宝箱、潜水機といった映画のようにドラマチックなアイテムがあれば、本格的な海底の物語を楽しめるだろう。
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