レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たち 60230 ミニフィグセットをレビュー! ぐるぐる訓練も
レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たち 60230 ミニフィグセットをレビューする。このミニフィグセットには宇宙探査隊の宇宙飛行士たち、ロケットやロボットの開発者たちといった14体のミニフィギュアが付属。エイリアンや晶洞石などの特殊なアクセサリーも魅力だ。さっそくレビューしていこう。
目次
- 宇宙探査隊の帰還! 成果は晶洞石とエイリアンの発見!?
- 宇宙飛行士のぐるぐる訓練! マシンの回転ギミックで鍛えよう
- 迫力の宇宙服で船外活動! 火星の岩場にも登っちゃう
- パワフルなロボットが大活躍! その裏にはメカニックの存在も
- 植物学者の大きなルーペ! 実際に拡大して観察しよう
- 衛生帽のドローンパイロット! ロケットのリフトオフも間近に迫る
- ランニングマシンで体を絞ろう! ピザと鞭の相性もバツグン
- レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たち 60230の総評
レゴ(LEGO) シティ ミニフィグセット 宇宙探査隊と開発者たち 60230
レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たち 60230 ミニフィグセットのピース数は全209。白や青系のパーツが多い。209のパーツは3つの袋に分けられて入っており、袋1にはロボットとメカニックのミニフィグなどを組み立てるパーツが入っている。
袋2には宇宙探査隊やインタビュアーたち。さらにエイリアンの頭やキラキラしたパーツも登場する。このセットにおいて最もテンションの上がるパックだ。
袋3では回転トレーニングマシンや訓練者たちのミニフィグを組み立てる。マシンにはこのセット最大のギミックが搭載されていることもあり、他のパックよりもピース数が多い。
宇宙探査隊の帰還! 成果は晶洞石とエイリアンの発見!?
宇宙探査隊と開発者たちでは4色の宇宙飛行士が登場する。オレンジ・白・水色・青の4種類だ。その4つのうち、最も目立つオレンジ色の宇宙服を着た宇宙飛行士たちは・・・どうやら火星から帰ってきたところらしい。
火星から宇宙探査隊が帰還したとなれば、世界のメディアが放ってはおかないだろう。なぜなら、人類の長年の悲願であった火星に初到達するという偉業を成し遂げた宇宙飛行士たちだからだ。
日本のNHK、アメリカのCNN、イギリスのBBC、ナショナル ジオグラフィック社・・・。とにかく本当に多くの報道機関が敏腕記者を駆けつけさせるはず。
記者「どうでした? 今回の火星は?」
記者はさっそくマイクを向け、質問を始めた───
宇宙探査隊A「火星へのフライトは素晴らしいものだったわ。でもね、私たちはただ宇宙旅行を楽しんだわけではないの。しっかりと成果を上げてきたのよ。」
宇宙飛行士の女性はヘルメットを取り、ブロンドヘアをなびかせてウインクしながら記者からの質問に答えるだろう。
宇宙探査隊B「そやそやっ」
宇宙飛行士の男性もヘルメットを取って、少し陽気に笑いすぎていた顔を落ち着かせながら相槌を打つはずだ。
宇宙探査隊A「話すと長くなっちゃうから、まず目に見える戦果から見てもらいましょう。ほら、これよ!」
記者「こりゃすごい! これが火星の晶洞石ですか・・・」
女性は火星から持って帰った成果、晶洞石(ジオード)を掲げてみせた。
宇宙探査隊B「こっちも見てっ!」
そういうと男性は、女性の成果に負けまいとするかのように緑色の顔をした生き物みたいなものを見せつける。
記者「な、なんじゃこりゃぁ!?」
記者「と、とりあえずインタビューしてみましょう。ご機嫌いかがですか、宇宙人?さん。」
宇宙人「チキュウジンドモハミナゴロシダ」
記者「しゃ、しゃべったあ?! 内容は???聞き取れませんでしたが、ご機嫌のようですね! これもすごい発見だ・・・」
宇宙探査隊B「そうでしょ(*´ω`*)」
宇宙探査隊員たちは、その後もランチや観光スポット、赤いタピオカといった火星の情報について話していく───。そしてその様子を名物カメラマンが収め、歴史的な模様は世界中で生放送されたのである。
宇宙飛行士のぐるぐる訓練! マシンの回転ギミックで鍛えよう
ちょうど火星からの帰還者がインタビューを受けているころ、その生配信を見ることなく黙々と訓練に励む人たちがいた。火星一番乗りの宇宙探査隊に続こうとする宇宙飛行士やその卵たちだ。
彼らは壁面収納ベッドのような板に仰向けで横になり、なぜだかこわばった表情をしている。それもそのはず、ベッドのような板はこのセットにおいて最も過酷な訓練を行う“回転式重力トレーニングマシン”だからだ。
宇宙探査隊C「あわわわわっ(;゚Д゚)」
ぎゃ~(((( ;゚Д゚)))
回転式重力トレーニングマシンがギミックによって回り始める!
ぎゅぁ~、びゃあ~((((((((´Д`)))))))
加速した遠心力発生装置のスピンは目にも留まらぬ速さまで到達!
宇宙探査隊C「はんっ、はんっ、はぅ・・・」
そのあまりに強烈なスピンは彼の呼吸を激しくさせた。そしてその後、彼は驚いたハムスターのようにフリーズしたのだった。
宇宙探査隊D「ふプー、ふプー、ふップ・・・」
そのあまりに強烈なスピンは、隊員Cの反対側にいた隊員Dのほっぺたをも膨らませた。彼は混乱のあまり口を開くのを忘れ、上がってきた息が渋滞を起こしているのだ。
このように回転直後は満身創痍になった隊員たち。しかしそこは宇宙探査隊の一員だ。2時間ほど休息をとったら顔に生気が戻り、活き活きと活動を再開!
そして重力加速度訓練を2回、3回と数を重ねるに連れて、回転にもだいぶ慣れてきた。もう顔に笑顔が浮かぶくらい余裕もある。
時に板の角度を変え、頭を下にしたうえで回転! ここまでくればもはや訓練のエンジョイ勢だ。彼らが火星探査隊のメンバーに加わる日も近いだろう。
迫力の宇宙服で船外活動! 火星の岩場にも登っちゃう
宇宙探査隊には先述のオレンジ色の宇宙飛行士の他にも優れた人材がいる。それは迫力のある白い宇宙服を身に着けた宇宙飛行士だ。
白の飛行士の宇宙服はこのセットにおいて最も重量感があり、着用者のエリート感を高める。まさしく重要なミッションをこなすために準備された勝負服といった雰囲気だ。
おそらくスペースデブリに注意しながら宇宙船や人工衛星のメンテナンスをしたり、宇宙を漂う地球外生命体と接触するといった船外活動を行うのだろう。体を張って宇宙探査隊ひいては人類に貢献する、まさしく勇者だ。
また、今回彼女はその実動要員としてだけではなく、もうひとつ重要な任務を託されている。それは高さ1メートルの岩場に渾身の登頂を果たした仲間の記念写真や記録映像を撮影すること。
白い旗をフリフリしているいささか陽気すぎる同僚とは対照的に、彼女は真剣な面持ちでカメラを向け、劇的な場面が撮れるように心血を注ぐ。
そんな多忙な飛行士のそばで一際喜んでいるのは、火星の1メートル以上の高さがある岩場に人類で初めて登頂に成功した水色の宇宙飛行士だ。彼はこの火星で最も高い場所から火星の風景を見渡しながら、人類初の偉業を成し遂げた自分に感動している。
宇宙探査隊E「わーい、やったぜ!(フリフリ)」
パワフルなロボットが大活躍! その裏にはメカニックの存在も
鉱物やエイリアンの発見、岩場の登頂・・・宇宙探査隊は火星において多くの成果を上げた。しかしその華々しい偉業を成し遂げた宇宙探査隊の一員は、なにも人間の宇宙飛行士だけではない。パワフルな探査ロボットもまた、火星での成功を後押ししたのだ。
未使用時にはスタンドに固定されている人型ロボットはパワードスーツにも見えるようなデザインをしており、人間よりも長く太い腕およびアームを備える。そのたくましいロボットアームは不慣れな惑星での活動において役立つだろう。
例えば硬い岩を砕いてその一部を地球に持ち帰り研究するとき、人間では手に負えないエイリアンと力勝負を繰り広げるときなどの場面において助けとなるはずだ。おそらくは既にジオードの採取やエイリアンの捕獲においても少なからず貢献してくれたに違いない。
前述のように無敵とも思えるロボットだが、そんな彼にもサポーターがいる。それは彼がいつどこでも最高のパフォーマンスが発揮できるようにメンテナンスし続けてくれる、メカニックという存在だ。
メカニックは溶接面というレゴにおいてレアなマスクを被り、噴射力の高そうなスプレーや工具を駆使してロボットの整備を行う。
メカニックは宇宙飛行士ではないけれど、このLEGO宇宙航空研究開発局とロボットの保守契約を結び、日々仕事に励んでいる。彼は顔つきを見ても分かる通り熟練のメカニックだから、安心してロボットの点検を任せられるだろう。まさにロボットにとって彼は欠かせない存在なのだ。
植物学者の大きなルーペ! 実際に拡大して観察しよう
宇宙局では船外活動を行う人員だけでなく、ややインドアだが特定の分野に強みを持つ人材も集まっている。それが火星から引っこ抜いてきた鉢植え植物を観察する植物学者だ。
植物学者は地球で見ることの出来ない新発見の植物に興味津々。植物学者たるもの、このような未知の植物を研究することはこの上ない喜びなのだ。植物学者は大きなルーペを手に、新種の植物を隅から隅まで寝る間を惜しんで観察するだろう。
時には可動式の4色ライトを使い、まるで鑑識がルミノール反応を調べるかのように観察することも可能だ。
さらに念入りに観察したい場合は植物を覆うテラリウムのカバーを外し、虫眼鏡をより近づけて観ることだって出来る。
ルーペは観察対象を実際に拡大できるから、植物の全てを知ることが可能かもしれない。それが例え、人類の滅亡を招く存在だという不都合な真実であろうとも・・・
衛生帽のドローンパイロット! ロケットのリフトオフも間近に迫る
宇宙局には宇宙船のパイロットだけでなく、ドローンパイロットも活躍している。
ドローンパイロットは衛生帽子や衛生マスクや防護メガネを装着し、まるで食品工場に勤務しているような格好。宇宙局においてなぜここまで厳重な衛生管理が必要なのかは分からない。
しかし、なんとなくプロフェッショナル感を醸し出す格好に思える。もしかするとこのフル装備は宇宙局の規則ではなく、彼女自身のスタイルなのかもしれない。
ドローンパイロットは手元のプロポを操作して無人機を操縦。ロケットを飛ばす前のテスト飛行という重要な任務を、その凄まじい操縦技術によって完璧に遂行する。
そしてテスト飛行が無事完了したら、ドローンの飛行データをロケットに転送しよう。そうすれば、いよいよロケットの発射準備は万端だ。
データを移行したら、ここからはロケットの開発者の仕事。宇宙局では機械や植物の専門家だけでなく、ロケット開発の科学者もいる。後はそのエキスパートに委ねよう。
3、2、1、リフトオフ! ロケットはカウントダウンの後につつがなく発射され・・・る時もあればそうではないときもある。残酷だが、いくら人材を集め、資金を投入したとしても、失敗することもあるのだ。
今回の場合ではロケットエンジンのトラブルによって失敗例となり・・・科学者は灰をかぶってしまった。ただ科学者は不屈であり、負傷や大事に至ることはない。そこは安心しよう。
宇宙ステーションには訓練や開発設備の他に、ゴミ箱も置かれている。華やかな宇宙局であってもゴミは出てくるのだ。例えば今回のようにロケットの残骸なんかも・・・。でもこのゴミ箱を使えば残骸も捨てられる。宇宙局を元通りに綺麗にして、失敗の痕跡を消し去ろう。
失敗の記憶と痕跡を消し去ったら、気を取り直してロケットを再開発だ。パソコンに残っている飛行データをまたインプットして、いざリフトオフ!
ランニングマシンで体を絞ろう! ピザと鞭の相性もバツグン
宇宙局では先述の回転マシン以外にもトレーニング設備がある。それがランニングマシンだ。
ランニングマシンは宇宙局のみならず、スポーツジムや個人宅でも設置されている定番設備。もちろん回転マシンほどの特殊性はなく、宇宙局ならではの設備というわけでもない。
しかしその定番さゆえに、最も使用頻度の高い設備ではある。宇宙探査隊のメンバーにしても最低一日一回は通うくらいだ。
現に今も一人の女性隊員が実戦に備えて体力づくりに励む。ランニングマシンを最高速度である20kmに設定し、バシバシと走り続けている。それも2時間にも及んでだ。
女性隊員はメガホンまで動員した宅配ピザ店員の応援を受けて、長時間に及ぶマラソンを乗り越えた。この宇宙局ではランニング中にピザ配達員の応援を受けるという独自の伝統がある。今回も隊員は“そんなんじゃピザはお預けよ”や“サラミのピザは3日前に焼き上げたものよ”の応援を力に変えて走り抜いたのだ。
ランニングマシンに取り付けられたモニタを確認すると実に2500カロリーを消費。彼女はお昼ご飯をたっぷり食べて3000カロリーを摂取したが、どうやらそのエネルギーをほとんど消費できたようだ。これで彼女は体型をキープでき、次の体重測定で冷や汗をかくことはない、はずだった。しかし・・・
彼女は運動後、リカバリー目的という大義名分のもと、ピザをいっぱい食べるようと・・・いや、それも仕方なのないことだろうか。何せ彼女が注文した宅配ピザチェーン“スペース・ピザ”は、レゴ界において最もシェアを獲得している人気ピザ店だ。
スペース・ピザは箱から取り出したピッツァを鞭に取り付けて客にブン投げるというダイナミックな技法により、世界の9割を占めるシェアを獲得している。自身も豪快な性格である女性隊員にとって親しみを感じるピザというわけだ。
そのため、運動後のピザはいつもつい食べ過ぎてしまう。結果、せっかく消費したカロリーを呼び戻し、いや新たに加入させてリバウンドを繰り返しているのだ。痩せられない・・・それが今の彼女にとって最大の悩みである。
ただ、それでも女性隊員はめげない。忍耐力を要求される宇宙飛行士がここでめげてはいられないのだ。今度は3時間走ればいいのよ!というポジティブ思考によって前を向き続けていく───
レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たち 60230の総評
レゴ シティ 宇宙探査隊と開発者たちはミニフィグセットシリーズ初のスペースもの。他のレゴ シティシリーズでは数が集まりにくい宇宙飛行士のミニフィギュアたちも、このミニフィグセットならば一気に揃えられる。
その宇宙飛行士も複数のバリエーションがあって見栄えもバッチリだ。また、非常に希少なエイリアンや晶洞石は想像力を掻き立ててくれるし、回転訓練やプロペラが回るドローンも遊べる。実際のNASAの現場を元にしたというこのセットは、レゴ スペースシリーズの総集編として楽しめるだろう。
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