限定ミニフィギュアをレビュー! ボクサーやチアや水兵も! レゴ トイザらス ブロックトーバー 2017

トイザらス レゴ ブリックトーバー 2017 シティの限定ミニフィグを入手したのでレビューしよう。レゴ ブロックトーバー 2017 シティは、トイザらスにおいてレゴブロック商品を一度に7000円以上購入することによって先着でもらえた日本国内3000個限定ミニフィギュアだ。ボクサー、チア、水兵、ヒッピーという4体のミニフィグが付属する。

トイザらス レゴ ブリックトーバー 2017 シティの限定ミニフィギュア

左からボクサー、ヒッピー、チア、水兵。ミニフィグはそれぞれの形に合わせて彫られた棺おけのような黒い枠の中に収まっている。枠にはミニフィグがズレないようはめ込まれているため、はずすときは少しコツがいる。箱をひっくり返してもミニフィグは出てこないので、一人ずつつまみ出す必要があるのだ。まず両足を軽く曲げ、その足をつまみながら少し下方向に引っ張ると枠にはまった肩が外れていくので、後は全身を取り出そう。

3秒後の豹変!? 裏の顔を持つボクサー

ボクサーのミニフィギュア

ボクサー「俺はチャンピオンだ! 宇宙最強の男だ! 女だからって容赦はしないぜっ!」

チア「・・・」

ボクサーはボクシングトランクスと白いボクシングシューズをはき、両手に8オンスの赤いボクシンググローブをつけ、頭に赤いフェスガードタイプのヘッドギアウイニングを被り、口には金足農業の吉田輝星投手でも話題になった水色のマウスピースを付けている。

ギリシャやフィンランドの国旗のような水色と白のストライプのボクシングトランクスには、ウエストの前部にグローブ同士を突き合わせたプリントがあり、実にボクサーらしいデザインだ。これがメーカーのロゴなのか、持ち主の特注なのかは分からない。だがなんともかわいいセンスのあるデザインであることは確かだ。またボクシングトランクスには膝元に皺が寄っているなど、描写も細かい。

ボクシンググローブはアクセサリーパーツではなく手として一体化されている。そのため、グローブを取り外して他のミニフィグに流用できないのという点は少し残念だ。

身体的な特徴としては、大胸筋が盛り上がり、腹筋も割れて影が出来ている。腹筋は一部がトランクスに隠されているが、おそらくシックスパックになっているだろう。男の憧れ、シックスパック・・・であることから、よく鍛えていることが伺える。ミドル級の計量をパスするため水分も取らずに減量を行い、滝に打たれ、殴られ屋としてバイトし、鍛錬を積んできたのだろう。

彼はチャンピオンベルトを夢見る青年で、年齢はおそらく33歳。ボクシング歴は10年といったところだ。通算成績は168戦2勝166敗(1KO、1TKO勝ち)。彼のボクサー人生をかけた世界チャンプへの道はこれからも続いていくはずだ。

なお、ボクサーのミニフィグはこれが初めてではない。ボクサーはレゴ ミニフィギュア シリーズ5 8805やレゴ ミニフィギュア ロンドンオリンピック TEAM GB、レゴ クリエイター エキスパート ダウンタウンのダイナー 10260にも登場している。またレゴ ミニフィギュア シリーズ16 71013においてはキックボクサーも登場した。このことから、後述の水兵に比べればボクサーのミニフィグ化は多いようだ。

また、彼の兄弟なのかは知らないが、ミニフィギュア シリーズ5のボクサーとはよく似ているといえるだろう。目のアザが左右逆だったり、眉毛の太さや目元のシワの有無、マウスピースの有無、ボクシングパンツの色といった違いはあるものの、挑発的な表情やボクシングトランクスのグローブを突き合わせたデザインなど類似点も多い。それに対してダウンタウンのダイナー 10260のボクサーは映画「ロッキー」に登場するアポロ寄りだし、ミニフィギュア シリーズ16のキックボクサーとはそもそも性別や競技が異なるため、あまり似ていない。TEAM GBのボクサーとは表情はよく似ているが、格好や金メダルの有無など明確な違いが見られる。

ボクサーのミニフィグ

チア「えいっ!」

ボクサー「はんっ・・・」

例えば、ちょっとばかし大きいボクシンググローブのようなポンポンで殴られれば、ボクサーはアザを作った顔になる。そう、彼はこのセットの中において唯一、リバーシブルヘッドという優遇を受けているのだ。この傷が激闘の末の勝利のアザなのか、それとも試合開始3秒にして満身創痍になってしまったのかは分からない。だが彼がこのような傷を作るシーンとなれば、おそらく後者であろう。

彼は試合で激闘を演じることはない。打たれ強くも粘って12ラウンドを戦うことはないのだ。彼の試合といえば、開始3秒でKO勝ちか、または開始3秒でノックアウトか、そのどちらかである。彼は勝つときも速く、負けるときも速い。彼の自信に満ちた顔がさらに自身に満ちたと思えば、3秒にして口は波打ち、打たれ弱さを露呈してしまう。それがレオニダスという男なのだ。

ポンポンは必見! イニシャルJのチアリーダー

チアリーダーのミニフィギュア

チアリーダーは緑と白のスズランテープで出来たポンポンを手に持ち、緑色のユニフォームを着て白いスカートを穿き、ホワイトのチアシューズを履いている。ポンポンは登場機会の少ないレアなパーツとなっていて、ボクサーと異なり取り外すことが可能であるため使い回しが出来ることも嬉しいポイントだ。

グリーンのユニフォームには“J”というアルファベットがプリントされており、緑のポンポンと緑のユニを着ていることから察するに、イニシャルがJ、そしてチームカラーが緑色の学校および組織に所属しているのだろう。彼女が学生なのかプロなのか、運動部やプロチームや国を応援しているのかは分からない。もしかすると応援だけではなく、競技としてチアリーディングしていることも考えられる。

ただ、プロチームを応援しているとしたら、イニシャルJから考えるとアメフトチームのジャクソンビル・ジャガーズを応援しているのかもしれないし、日本のサッカーチームのジェフ千葉という線も考えられなくない。意外性のあるところではジョンとかジャックとか次郎という個人名ってことも・・・

今回のチアにはもうひとつの顔はない。先述の通り、リバーシブルヘッドはボクサーにしか用意されていないのだ。だが、彼女にはそもそも“もうひとつの顔”など必要なかった。なぜなら、チアはいつも笑顔だからだ。いや、笑顔でいようとしているからだ。彼女たちは普段から笑顔を絶やさないように練習している。応援するほうが悲しい顔をするわけにはいかない。だから彼女は笑顔しか用意していなかったのだ。彼女の笑顔はまさにプロフェッショナルの賜物である。もう彼女のツインテールですらポンポンに見えてくるぐらいの徹底したプロフェッショナルだ。彼女は例えボクサーを返り討ちにしたときでも、あるいは不届きものを殴り飛ばして全治6ヶ月のケガを負わせたそのときだって、笑顔を絶やすことなどないだろう。

なお、チアリーダーはレゴ ミニフィギュア シリーズ1 サイドAやシリーズ8 SIDE A、シリーズ14にも登場。この中で今回のチアはあるミニフィグにとてもよく似ている。それはシリーズ14のチアリーダーゾンビだ。チアリーダーゾンビは3人の中では最も血色が悪いが、そのことを除けば今回のチアにそっくりである。ツインテールをとめているゴムの色が緑だとか、ユニの頭文字がZ(おそらくZombieのZだと思われる)だという細かいこと以外はほぼ同一人物だ。このことは一見するとある悲劇的な結末を連想させてしまうが・・・そのようなバッドエンドではない。彼女がゾンビになる未来があるわけでもなければ、実は双子の妹がいたとか、最初からゾンビだったというようなことではないのだ。もちろんダイイングメッセージにJと書き残したという事実もない。彼女はただハロウィンでゾンビの仮装をしていただけだろう。ドラマ「チアダン」で主演した土屋太鳳さんにどことなく似ているような気がする彼女はいつまでも健康なのだ。

スタイリッシュな水兵帽! 錨マークの水兵

水兵のミニフィギュア

水兵はネイビーのセーラー服を着て白いズボンを穿き、頭には水兵帽を被っている。セーラー服には大きな襟やスカーフがプリント。水兵の帽子には多くの水兵帽に見られるような黒帯や青などの帯は巻かれていない(もしかすると白帯が巻かれている設定かもしれないが)。だが、シンプルながらスッと立ち上がった水兵帽はスタイリッシュでとても魅力的なヘアパーツだ。

さらに、水兵帽には錨のマークがプリントされている。海の男にふさわしいマークだ。この錨マークは彼が駆逐艦や空母などの乗員であるという真実味を高めている。彼がどこの海軍に所属しているのか、何と戦っているのかは分からない。海賊か、パイレーツか、それとも何とも戦っていないのか。だが確かにいえることは、彼には能力があるということだ。それは彼の顔を見れば分かる。大胆不敵で物怖じしない表情だ。特に世渡りが上手い。強いものにつく。チャンスが訪れるまで、だ。ジョン・アンカーノットとはそういう男だ。

なお、レゴではミニフィギュア シリーズ4 8804 サイドAにおいても水兵が登場している。その水兵と今回の水兵のデザインはほぼ同じだ。あちらは白いセーラー服に紺色のスカーフと、分かりやすいところとしては色の違いだけである。細かいところではスコープを持っているとか、表情が左右反転しているとか、錨マークの位置がやや違うといったところだろうか。

平和を愛するヒッピー! やるべきことは・・・

ヒッピーのミニフィギュア

ヒッピーは紫キャベツにわさびを搾ったようなデザインのフォークロア的なアウターの上にフサフサが付いたベストを着て、ボヘミアンな髪型にバンダナをしたヘアパーツを被っている。ヘッドパーツは笑っているのか無表情なのか判断しにくい絶妙な表情がプリントされており、彼のヒッピー度を高めている。彼については活動実態がよく分かっていないため詳しいことは言えないが、ひとつ確かなことは・・・彼がヒッピー派だということだ。

なお、ヒッピーもミニフィギュア シリーズ 7において仲間が登場している。そのヒッピーとはメガネやヘアカラーや服装の色が違うだけだ。そのよく似た最初のヒッピーはレゴ社を通してこう語っていた。“やるべきことは戦争じゃない、レゴの組み立てだ”と。確かにその通りだ。この言葉を聞いて、どこかの大統領や将軍がレゴを組み立て始めるとは思わないが、その代わりに私たちが組み立てよう─── 彼にはそう伝えた。

君がナンバーワン、、、だ・・・(完)

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