レゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー AT-ST 75201をレビュー! ローズのミニフィグも

レゴ スターウォーズ ファーストオーダー AT-ST 75201は、ローズ・ティコやフィン、キャプテン・ファズマ、BB-8のミニフィギュアが付属し、二脚歩行のウォーカーであるファーストオーダー AT-STと格納庫リフトを組み立てることが出来るセットだ。

このセットはレゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー スター・デストロイヤー 75190の機体内部を舞台にしており、AT-STだけでなく格納庫リフトが付属するのはそのためである。この格納庫リフトを加えることにより、機体内部のジオラマ感を演出しているのだ。

ここからは、レジスタンス軍側でありながらファーストオーダーの制服を着た珍しいローズやフィンなどのミニフィグや、フレキシブルに動くAT-ST、機体内部の設備感を高める格納庫リフトをレビューしていこう。

レゴ(LEGO) スター・ウォーズ ファースト・オーダー AT-ST 75201

ローズやフィンのミニフィグが登場! ファズマとBB-8も見逃せない

レゴ 75201のミニフィギュア

ミニフィギュアは4体付属。ローズ・ティコ、フィン、キャプテン・ファズマ、BB-8の4人だ。4人は全員が個人名を与えられたスターウォーズの主要キャラクターとなっている。この75201はそれほど大型モデルではないにも関わらず、とても豪華なラインナップだ。

レジスタンス軍の主人公クラスであるフィンと、ファーストオーダーを率いる人物の一人であるファズマが付属するとなれば尚更である。並みのセットならば、量産型のトルーパーが混入されていただろう。そのことから言っても、オールスターの75201は特別なセットであると思わせてくれる。

ただ、75201のミニフィグの最も特異な点は豪華なことだけではない。真の魅力は珍しいファッションにある。ローズとフィンはレジスタンスに所属しながら、ファーストオーダーの制服を着ているのだ。

それも将校仕様のかっこいいデザインのユニフォームを着用している。このことは敵味方を分かりにくくし、ユーザーを混乱させるだろう。しかしそれと同時に想像力を強く掻き立てるのだ。それこそが75201のミニフィグの最大の魅力なのである。

レゴ ローズ・ティコのミニフィギュア

レゴ ローズ・ティコのミニフィギュア。ローズはSF映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場するキャラクダーだ。劇中においてはレジスタンス軍のメカニックとして活躍する。

レゴ ローズのミニフィグはファーストオーダー軍の制服姿。彼女はレジスタンス側の人間だが、今回はファーストオーダー側の軍人に扮している。

その制服デザインと色は、ファーストオーダーの将校であるダトゥー大佐のそれにそっくりだ。しかし、なぜ彼女が敵対する陣営の格好をしているのか・・・その話しはネタバレになるからやめておこう。

ファーストオーダー軍のシンボル

ローズはファーストオーダー軍の将校特有の襟が立ったような帽子を被る。独特の造形だが、ファッショナブルでとてもかっこいいフォルムだ。帽子の帽章にはファーストオーダー軍のシンボルがプリントされ、彼女が完璧に変装していることを示している。

その帽子からはローズの長い髪がはみ出しているが、これは帽子と一体化されたものだ。髪のパーツと帽子を別々に被っているわけではない。この一体化によって帽子の使い回しが難しいというデメリットが生まれているものの、彼女専用のヘアパーツとして希少性を備えたものになっているともいえるだろう。

なお、レゴ ローズのミニフィグは75201において唯一のデュアルフェイス仕様。やや笑みを浮かべているように見える表情を180度回転すると、シワを増やして口を大きく開けながら感情を露にした顔に変更できる。

レゴ フィンのミニフィギュア

レゴ フィンのミニフィギュア。フィンはディズニー映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場する主人公級のキャラだ。作中においては銀河の広範囲でオールラウンダーのような活躍。その中には、前述のローズとのミッションも含まれる。

レゴ フィンのミニフィグはローズの格好と概ね同じ。違うといえば、制服の色だ。ローズが紺色なのに対し、フィンは鈍い銀色の制服を着ている。また、細かく言えば上衣のデザインも一部異なる。

美しい制服

レゴ フィンのミニフィグにおいて最も伝えなければならないことは、制服の色合いの美しさだ。シルバーが単純に光り輝いているのではなく、ややマット(艶消し)気味に鈍い光沢がある。その適度な光沢と重厚感の絶妙なバランスは見ていてとても美しいものだ。これほど複雑な色合いをした鈍い銀色は滅多に目にすることが出来ない。

フィンはロケットランチャーとブラスターピストルによって武装している。ロケットランチャーは制服の重厚感にふさわしい重量級の武器として相性抜群だ。ブラスターピストルはローズと同じもので、おそらくサブ的に携帯しているのだろう。

レゴ キャプテン・ファズマのミニフィギュア

レゴ キャプテン・ファズマのミニフィギュア。キャプテン・ファズマはスターウォーズエピソード7とエピソード8に登場するファーストオーダーの将軍だ。カイロ・レンとレゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー ヘビー・スカウト・ウォーカー 75177をレビューのハックス将軍に並ぶ地位にあり、ファーストオーダー軍を指揮する。

銛のような武器

レゴ キャプテン・ファズマのミニフィグは銛のような武器とブラスターライフルを持つ。銛風の武器は、ライトセーバーハンドルの両側に銛の刃が取り付けられており、ダースモールのダブルブレード・ライトセイバーのような構成だ。パーツ構成自体は珍しいものではないが、装甲と同じメタリックになっており統一感がある。

ブラスターライフルはレゴ スターウォーズシリーズにおいてよく見かける形状の武器だ。ありふれていると言っていい。ただ、特筆すべき点がひとつある。それはブラスターライフルの色がメタリックになっていることだ。

これまで黒いブラスターライフルはゴロゴロと付属してきた。だが、今回のようなメタリックはほぼ見たことがない。おそらく、かなり希少性がある。このスペシャルなブラスターライフルは、高いポジションに上り詰めたファズマにふさわしい武器といえるだろう。

レゴ キャプテン・ファズマのマント

レゴ キャプテン・ファズマのミニフィグは、装甲においては一般兵のファーストオーダーストームトルーパーとほとんど同じだ。ヘルメットも彼らのようなカエル顔である。

ただ、そこはファーストオーダーの3将軍の一角。アーマーの色はメタリックになっている。まるで緑色のザクを赤色に塗装したシャア専用ザクのような雰囲気だ。特別仕様感がよく表現されている。

さらにファズマはマントを羽織っており、将校感を強く反映。至高のギミック! レゴ スター・ウォーズ ダース・ベイダーの誕生 75183をレビューのベイダー卿のマントと異なり柔らかさはないものの、赤ラインの入ったマントはとてもクールだ。左肩を覆う形のスタイリッシュなそのマントは、ファズマの象徴的なアイテムといえる。

レゴ BB-8のミニフィギュア

レゴ BB-8のミニフィギュア。BB-8はスターウォーズの新三部作から登場するアストロメク・ドロイドだ。劇中においてはR2-D2のポジションとして奮闘。レゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー ヘビー・アサルト・ウォーカー 75189をレビューのポー・ダメロンのパートナーでもある。

ドロイドのようなAT-ST! 操縦席にはスイングギミックも

レゴ ファースト・オーダー AT-ST

ここからはレゴ ファースト・オーダー AT-STをレビュー。AT-STはファースト・オーダー軍の二脚歩行ウォーカーだ。今回のAT-STは“AT-ST”と検索すると出てくる操縦席が箱型の兵器と違い、スリムな形状である。

兵器というより、R2-D2やBB-8のように友好的なドロイドを大きくしたような雰囲気。なんとも親しみやすく、ペット的なデザインである。

タレット部分には武装が集中

AT-STの張り出したタレット部分には武装が集中。レーザー砲2門とシューター2門がある。この4門はAT-STが戦果を挙げるために重要な武装だ。しかしAT-STの武装はこの4門のみであるため、タレットを失えば戦果を挙げられないばかりか帰還も難しくなる。戦闘を優位に進めるためには、このタレットへの被弾を極力避けなければならない。

円盤型の弾倉

レーザー砲の下には円盤型の弾倉を表現。レーザー砲には弾の発射ギミックはないものの、弾倉とともにリアルな兵装を形成している。

シューター

レーザー砲の奥にはさらにシューターもある。シューターは発射ギミックを搭載しており、スプリングシューターにはめたアローを実際に放つことが可能だ。

可動ギミック

AT-STのタレットは複数のテクニックパーツによって操縦席の下に取り付けられている。タレットはそのテクニックパーツの恩恵によって可動ギミックを備えており・・・

タレットを上下に動かす

上の画像のようにタレットを上下に動かすことが可能だ。やや可動範囲は少ないが、地上の敵や低空飛行の敵機に対してある程度は対応できるだろう。

スウィングギミック

AT-STのタレットが接続されている操縦席にはスウィングギミックが搭載されている。

操縦席を左右にスイング

上の写真のように首の根本のような部分を基点にして操縦席を左右にスイングさせることが可能だ。その操縦席の可動域は広く、かなりの範囲をカバーする。

タレット自体は上下にしか動かせないが、操縦席ごとタレットをスイングすることによって攻撃範囲が格段に広がる仕組みだ。これにより、左右に展開した敵にも十分に対処できるだろう。

間接的にスイングさせる

前述の操縦席は直接掴んで回すことによってスウィングさせることも可能だが、もっとスマートにスイングさせる方法がある。それは操縦席を間接的にスイングさせるというものだ。AT-STの後部にあり、ローズが指差しているギアを回すと・・・

機体内部にあるテクニックパーツの歯車が作動して操縦席がスイングする仕掛けだ。このギアを使えば遊びのシーンを遮ることなく、よりシンプルなアプローチによって操縦席を動かすことができるだろう。

操縦席

AT-STの操縦席にはミニフィグ一体を乗せることが可能。それは人型でもドロイド型でもOKだ。ただ、この操縦席には遮蔽物がないという致命的な欠陥があることには留意しなければならない。

なぜこのような欠陥があるのか。それはこのAT-STは生産中の機体という設定だからだ。まだコクピットの風防までは未完成である。このまま出撃すれば、パイロットがむき出しの状態というデンジャラスな状況を招くだろう。危険度で言えば、AT-STの操縦者はゼロ戦のパイロットよりも上だ。

コントロールパネル

操縦席にはコントロールパネルがある。コントロールパネルはAT-STの制御を行うことができる唯一の手段だ。パイロットはこのパネルをこちょこちょ操作してAT-STを動かし、味方の偉大な勝利を助けよう。

なお、このコントロールパネルはプリントパーツではなくシールによって表現されている。近年のレゴモデルにおいてはどの価格帯でもシールが多用される傾向にあり、この75201もその例に漏れない。

シールを綺麗に貼る

シールはコントロールパネルだけでなく、背中のような部分にも採用されている。ここは4ヶ所がシールになっており、シールを綺麗に貼るためには少しばかりの手間と集中力を要するだろう。

股関節

フィンが狙っているのはAT-STの股関節。この股関節はテクニックパーツで構成されている。そのため、一見すると動きそうに思えるだろう。しかし実際にはAT-STの機体後部から渡されたテクニックパーツによって固定されており、動かすことが出来ない仕様だ。

膝関節

ローズが狙いを定めているのはAT-STの膝関節。この膝関節は股関節と異なり、見かけの期待通りに動かすことが出来る。ただ後ろ方向にしか動かせいないため、ポージングには寄与しない。膝関節を動かせばAT-STを自立させることも出来なくなるから、あまり動かせる意味は持たないだろう。

シリンダー

AT-STのふくらはぎの近くにはシリンダーが渡されている。このシリンダーはレゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー ヘビー・アサルト・ウォーカー 75189をレビューのAT-M6にも採用されており、外見上はよく似ている。

メカらしさやリアリティを高める効果があり、クールさも備えるシリンダーだ。しかしAT-M6のように足首の動きと連動して動くことはなく、装飾的な意味合いが強い。

足の甲

AT-STの足の甲。ここにも先述のコントロールパネルや背中と同様にシールが使われる。この足の甲は曲面になっており範囲も大きいため、パネルや背中よりもシールを貼る作業は難しいだろう。シールの向きを間違えたり、気泡が入らないように注意したい。

ジオラマ感を高める格納庫リフト! 昇降ギミックも搭載

格納庫リフト

ここからは格納庫リフトをレビュー。格納庫リフトはハンガーリフトや昇降機ともいう、ミニフィグを高所に運ぶための装置だ。

昇降台

格納庫リフトは昇降台およびステップや土台、昇降レールによって構成。昇降台にはミニフィグ2体を乗せることが可能なスペースがある。ただミニフィグを固定できるポッチは1体分なので、もう1体は倒れないようにフラットパーツの上へ乗せよう。

ミニフィグの昇降

格納庫リフトはミニフィグの昇降が目的。この格納庫リフトにおいては、その目的を果たすために昇降台の昇降ギミックが搭載されている。

昇降レールの溝

昇降レールの溝に昇降台から伸びたアームを入れれば・・・昇降台を高い位置へ移動させていくことが可能。これは先述のタレットのスイングのように連動的なギミックによる昇降ではないが、シンプルながらも面白いシステムだ。

昇降レールには3ヵ所に溝が用意されているから、昇降台を3段階上昇させることができる。格納庫リフトの高さを柔軟に調節すれば、AT-STに乗り移ったり各部をメンテナンスしたりと幅広く活用できるはずだ。

LEGO Star Wars First Order AT-ST 75201の総評

LEGO Star Wars First Order AT-ST 75201の総評

レゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー AT-ST 75201はレビューのようにミニフィグがオールスター。誰を見ても劇中において活躍の場を与えられたキャラクターばかりだ。ビッグネームにこだわりの変装姿・・・まさに贅沢なミニフィグたちである。

レゴ ファースト・オーダー AT-STはその未完成さを巧みに活かした可愛げのあるフォルムが魅力。操縦席がボックス型をした完成品のAT-STならば、全く違ったゴツいイメージの兵器になっていただろう。

さらに、これもまた未完成を活かしたタレットのスイングギミックも特筆すべき点だ。完成したボックス型ならこれほどの動きを得ることは出来なかった。

ミニフィグの珍しさ、AT-STの未完成というマニアックな設定・・・。レゴ スター・ウォーズ ファースト・オーダー AT-ST 75201は多くのこだわりが感じられる、隠れた名作セットといえるかもしれない。

レゴ(LEGO) スター・ウォーズ ファースト・オーダー AT-ST 75201

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