サンタクロースと不思議な聖樹! レゴ クリスマスツリーの日 2018

• 2018年12月12日
• レゴ シティ

2018年12月7日(金)はクリスマスツリーの日だった。記事の更新が大幅に遅くなって・・・いや、サンタさんが忘れていたので、今日がクリスマスツリーの日だ。サンタクロースは例年、ツリーの日にクリスマスプレゼントの荷造りを始めることに決めていたので、慌てふためきながら作業を開始した。なにせ75億人に一人ひとつ以上のクリプレを届けなくてはならない。人によってはひとりで10個以上のクリプレをリクエストするよくばりさんもいるため、荷造りはサンタさんにとって配ることと同じくらいの一大イベントなのだ。

青や赤や緑などのワクワクするような色とりどりのラッピングがされた箱を袋に詰めたり、一台のソリに24億個のプレゼントを載せたり・・・本格的に雪が舞う中、サンタさんは遅れを取り戻そうと忙しく体を動かしていた。しかしそんな最中、ひとりの男がクリスマスツリーに隠れるようにしながらサンタに視線を送っていたのだった──

その男はまるでピッチャーの意表を突いて盗塁しようとする三塁ランナーのようにタイミングをうかがった後、今だっ!とばかりにある場所へ向かった。ここでみんなも24秒ですぐに分かったと思うが、その男とは・・・そう、あのマッツ・ジューヌだ。あの「ブルーバードを捕まえろ!」シリーズでも大活躍した、あのマッツ・ジューヌである。そのマッツが足を向けた先には・・・サンタがまだ荷積みを終えていないクリプレの山があった。

数あるプレゼントの中から、レゴ アルティメット・コレクター・シリーズ スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 75192が入った箱をピンポイントで持ち上げるマッツ・・・彼は24分しか迷うことなくピンポイントで、まさにピンポイントで選び取ったのだ。手の上の7500ピースの重みを噛み締めるマッツ・・・しかしその一連の様子は、24分の間ずっとサンタさんに見られていたのだった───

サンタさん「おりゃぁ～! こりゃぁ～! はぎゃぁ～! ふぁ～～～!」

さらに75分が過ぎたころ、トルーパー特有の勘を発揮したマッツもサンタに気づかれたことに気づく・・・。クリスマス色に顔を赤く染めたサンタの視線を感じたのだ。そしてサンタの顔を見たマッツが、なんてお茶目なサンタだと思ったのも束の間・・・一瞬意識が飛んだように思えた。その瞬間、サンタによって24トンのXmasツリーが彼の頭に振り下ろされていたのだ。

まるで虫でも叩き潰すように、まさに虫けらのように叩き潰されるマッツ。。。しかし、マッツは無事だった。普通の人間なら、3ヵ所くらいは骨折していただろう。だが彼は天下の帝国軍の兵士である。24トン程度の打撃など、ヤンキーに金属バットで100回殴られたくらいのダメージでしかないのだ。

ただ・・・彼はいくつかの、いや何百かの記憶が失われたような気がしないでもなかった。だがその原因が24トンの打撃によるものではないことを、彼が知ることはない。クリスマスツリーの不思議な魔法であることを、彼が知ることはないのだ。サンタは物理的に殴ったわけではなく、寸止めでクリスマスツリーの魔法をかけた。その魔法が彼にどのような影響を及ぼすのか、その話はまた今度にしよう。

サンタさん「ホホホッ。ダメじゃよ。ホホホッ。クリスマスまで待つのじゃ。楽しみにして待つのじゃよ。」

マッツ「はい! 先生!」

マッツはサンタの諭しを素直に受け入れ、子どものような返事をした。マッツにはなぜ自分がこんなに従順なのか、その理由が分からなかった。ただ、サンタさんには勝てないやと本能のような、奥底から湧き上がってくるような何かを感じたのは確かだった───(完)